新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議は、昨日

 

1日、感染者が急増する都市部を中心に、爆発的な患者増加

 

(オーバーシュート)が起こる前に医療現場が機能不全に陥ると

 

予想されるとして、早急な対応を求めました。感染の拡大に応じて

 

3地域に分けて対応する考え方を示し、大きく拡大している地域は

 

学校の一斉休校も選択肢の一つとしました。感染の広がりに

 

応じて①感染拡大警戒 ②感染確認 ③感染未確認の3つの

 

地域に都道府県単位で区分しました。①は直近1週間の新たな

 

感染者や感染経路が不明の感染者が大幅に増えている。②は

 

新たな感染者や感染経路不明の感染者の増え方が一定程度の

 

幅に収まっている③は直近1週間で感染が未確認としています。

 

それぞれに、対応策が示されています。東京や大阪は感染拡大

 

警戒地域に含まれると、専門家会議の脇田座長は述べています。

 

一方で、子どもについて「感染拡大の役割をほとんど果たして

 

いない」としたため、記者会見でも質問が相次いだとのことです。

 

文科省は、1日夕方に、3月に出した臨時休校の実施についての

 

ガイドラインを改訂し、全国の都道府県教育委員会などに

 

通知し、学校を再開する場合の工夫として、時差通学や分散

 

登校、教職員の時差通勤などを示しました。萩生田文科相は、

 

昨日1日、新学期の学校再開の可否について、感染が増加

 

傾向にある地域などでは臨時休校の継続も視野に入れるべき

 

という見解を示しました。市区町村単位の判断になり、現場では

 

苦悩している、と報じられています。東京都の小池知事は、都立

 

高校や特別支援学校など都立学校約250校いついて、大型連休

 

最終日の5月6日まで延長する方針を表明しました。東京では、

 

今日は95人という最多の感染者となっていますが、ちょうど

 

緩んだと言われる3月20日からの3連休の数字が出てきている

 

ので、来週になって、どこまで収まるかかと思います。東京都でも

 

世田谷区は分散登校をする、ということで、これも勇気ある判断

 

かと思います。長野県では、県と県教委が、休校している県立の

 

高校、中学校、特別支援学校について、これまでの方針通りに

 

新学期から再開させる意向です。軽井沢町では、感染者は出て

 

いず、中学校は新学期を予定通り始めるということですが、3つの

 

小学校は、始める予定だが決定はまだしていないと情報が

 

出されていません。4月から開校予定の私立の風越学園では、

 

4月14日まで開校を延ばすとのこと。感染予防は、もちろん

 

大切ですが、子どもたちの学習や保護者の仕事などとのバランス

 

で、地域ごとに判断を的確にすることだと思います。学校を再開

 

したところに、同調圧力で批判が集まることは避けてほしいもの

 

です。