安倍首相は、昨日24日夜、国際オリンピック委員会(IOC)の
バッハ会長と電話で会談し、夏の東京五輪・パラリンピックを1年
程度延期する方針で一致しました。遅くとも2021年夏までに開催
することで合意し、「東京2020」の大会名称は維持することに
なりました。聖火リレーは、日程が決まるまで中止されることに
なりました。予定通りやると言っていたものが、延期の可能性を
検討となり、1年程度延期と合意するまで、早いスピードだったと
思います。不安な思いをしている選手たちのためにも、早い対応
が必要だったと思います。この決断はよかったと思いますが、
解決しなければならない課題はたくさんあります。来年夏に
陸上世界選手権などが予定されていますが、調整は可能と伝え
られています。他にも水泳世界選手権、サッカー欧州選手権など
大きなイベントとの調整が必要になります。会場についても、五輪
・パラリンピック後は、予定が入っているので、すべて調整が可能
かどうか。また、選手選考については、まだ決まっていない競技は
これからの選考ですが、決まっている選手は、なるべく出場できる
ようにしてあげてほしいと思います。サッカーのオーバーエイジ枠
やベテラン選手が維持できるかどうかも言われています。ボラン
ティアも来年できる人もいるでしょうが、大学生が社会人になって
いたり、更に募集・研修が必要になるのか。チケットを持っている
人は、来年使えるのか、払い戻しができないとされているチケット
を例外的に払い戻すのかも課題です。1年延期の間の経費をどこ
がどのように負担するのか。とにかくコロナウイルス感染症が、
来年夏には治まっていてくれることが一番です。その可能性と、
選手の対応可能性、経済的影響などを勘案して、来年夏、と
なったのかと思います。多くの課題はありますが、どうすれば
できるのか知恵をしぼってもらいたいと思っています。