フランスの2020年版のミシュランガイドが、先月末に発表され、

 

長野県諏訪市出身の小林圭さん(42)がオーナーシェフのパリの

 

レストラン「ケイ」が、三つ星を獲得しました。フランス料理界の名

 

シェフが名を連ねてきたミシュランの三つ星を日本人が獲得する

 

のは初めて、ということです。小林さんは、日本の食材も駆使した

 

独創的なフランス料理で知られ、ミシュランは「風味の達人」と

 

称賛し、「正確で綿密、美を追求している」と評価した、と報じ

 

られています。長野出身ということで、信濃毎日新聞では、「ひと」

 

欄などで、大きく取り上げています。小林さんは、高校1年の頃、

 

フランスの「三つ星シェフ」のテレビ番組を見て、エプロン姿に

 

あこがれ、高校を中退して、地元長野県内の仏料理店で修業を

 

した。両親は料理人だったが、料理は教わらなかった。店で鍋

 

洗いから始め、1日3食、20人分のまなかい料理を任され、

 

「ここで一生分怒られた」とのこと。21歳で渡仏し、星つきの店で

 

肉料理をまかされる腕前になり、2003年に、三つ星シェフの

 

アラン・デュカス氏の店に移り、30人のフランス人の料理人の

 

中で、まるで「戦争だった」が、「絶対にミスしない正確さ」を武器に

 

副料理長に上りつめた。2011年にパリのルーブル美術館の近く

 

に、テーブル10卓ほどの店「KEI」を開き、ミシュランガイドで高く

 

評価されたドーム状の創作料理「野菜の庭」を味わうために、世界

 

から1日千件もの問い合わせがある。客の記憶に残るひと皿を

 

目指している、とのこと。「本当にいい料理は一生脳に残る。命を

 

奪ってしまった食材を、お客さんの頭で生き返らせる仕事なん

 

です。」、と「ひと」欄のインタビューで答えています。高校生の時の

 

夢をひたすら追い続け、多くの努力を、日本と仏でして、日本人と

 

して初めての三つ星シェフになったことは、ほんとうにすごいと

 

思います。ちょうど、昨クールでのテレビドラマ、木村拓哉主演の

 

「グランメゾン東京」で、日本で三つ星を目指すレストランの話を

 

見ていたこともあり、大変な努力であったことと思います。夢を

 

持ち実現したことが、若い人たちに希望を与えてくれることと思い

 

ます。