韓国で行われていた、フィギュアの四大陸選手権で1位となった

 

羽生結弦選手が、男子で初めてジュニア、シニアの主要国際大会

 

を制覇し、「スーパースラム」を達成しました。全てを捧げて

 

フィギュアと向き合ってきた羽生選手に、心からの拍手を送りたい

 

と思います。羽生選手は、多くの選手から追われる立場の王者

 

であり、今シーズンは、グランプリファイナルで米のネイサン・

 

チェン選手に敗れて2位、全日本選手権では初めて宇野昌磨選手

 

に敗れて2位と、不本意な成績に終わっていました。その中で、

 

羽生選手は、異例のシーズン途中でのプログラム変更を行い、

 

平昌オリンピックで金メダルを取った時のものにしました。ショート

 

プログラムの「バラード1番」は、完璧で世界最高点の111.82点

 

を出し、相性のよさを感じました。何度見ても、素晴らしいの一言

 

でした。フリーの「SEIMEI」は、ルール改正があり、4分30秒から

 

4分に演技時間が短くなり、新しいプログラムを滑るようで、短い

 

間隔でジャンプを跳ぶなど、難しいものだったようです。4回の

 

4回転ジャンプを短時間に飛ぶ高難度の構成に苦しみ、演技前に

 

リンクの氷の下のコンクリートが見え補修されるというアクシデント

 

で気が散ってしまった、ということもありましたが、ショート、フリー

 

合わせて1位になり、四大陸初優勝を飾りました。「スーパー

 

スラム」は、ジュニアの世界選手権、グランプリファイナル、シニア

 

の五輪、世界選手権、グランプリファイナル、四大陸選手権という

 

主要国際大会6つをすべて制する快挙です。四大陸前のインタ

 

ビューで羽生選手は、「まだレジェンドといわれて化石にはなりたく

 

ない」「自分らしく滑れるように、この子たち(平昌五輪の演目)の

 

力を借りてもよいと思った」と言っていました。ショートの後には、

 

「気持ちよく滑れた。フィギュアをしていてよかったと思った」と

 

語っていました。フリーは、世界選手権では、クワッドアクセル

 

(四回転半)を入れたいと言っていて、ますます楽しみです。

 

高難度のものを追求していても、けがをしないで、万全の体調で

 

世界選手権に臨んでほしいと思います。インタビューなどでも、

 

いつも人間としても素晴らしいと思わされる羽生選手の活躍を

 

楽しみに見守っていきたいと思っています。