通常国会で、一方通行ではなく、やりとりをする予算委員会が
開かれていますが、安倍首相の聞かれたことに、きちんと答えず、
はずらかす答弁では、信頼の回復は、ほど遠いと思います。いつ
まで「桜」問題をしているのか、もっと大事な議論をしろ、という
声もありますが、安倍首相が、誤りを認めて謝罪すればよい話
だと思います。それをしないから、税金で自分の後援会を優遇
する、忖度して公文書が廃棄され事実確認ができない等、民主
主義の政治の根幹がゆるがされている問題で、質疑をせざるを
得なくなっているのです。昨日の答弁でも、首相の地元事務所名
で、「桜を見る会」を含む観光ツアーへの参加を募る文書が地元
有権者に送られていた問題で、共産党の議員が「募集している
のはいつから知っていたのか」と追及したところ、首相は「私は、
幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識では
なかった」と答弁しました。「募る」と「募集する」は、同じことです。
日本語もわからないのでしょうか。また、首相は、従来は「事務所
から相談を受ければ、推薦者について意見を言うこともあった」と
していましたが、「私が把握した各界で活躍されている方々に
ついても、推薦するよう意見を伝えたこともあった」と発言し、
推薦者の選考に主体的の関わっていたことを認めました。全体
として、紙に書かれたことを読み上げるだけで、全く答える気持ち
がない、としか思えない答弁が続いています。「今朝、ご飯を食べ
ましたか?」と聞かれて、「食べていません(実際はパンを食べて
いる)」と答える「ご飯論法」で、はぐらかし続けています。推薦を
確認できる名簿が事務所にあるか否かの答弁で、「招待を確認
できる名簿などは作成していない」と安倍首相は答弁しました。
「推薦」と聞いているのに、「招待」とすり替えています。通常国会
は、150日間あるのですから、早く事実を認めて謝罪し、二度と
ないようにする、と言わないと、時間が空費されるだけだと思い
ます。