米国防総省は、7日、イランが十数発の弾道ミサイルを発射し、

 

米軍や有志連合の部隊が駐留するイラク西部のアサド空軍基地

 

とイラク北部のアルビルの基地の少なくとも2ヶ所が狙われたと

 

明らかにしました。イランの精鋭部隊、革命防衛隊は、8日、「8日

 

朝、英雄であるソレイマニ司令官の殺害への報復として、革命

 

防衛隊の航空部隊が、多くのミサイルでアサド基地を爆撃した。」

 

攻撃の作戦名は「殉教者ソレイマニ」だ、という声明を発表しま

 

した。米国のトランプ大統領は、現段階で大きな被害は出て

 

いないという認識を示し、日本時間の8日夜にも声明を出すと

 

している、と報じられています。イラン国内では、英雄とされる

 

ソレイマニ司令官の棺が各地を回り、多くの人が集まり多数の

 

死者や負傷者が出て、葬儀が延期されたり、大変な騒ぎになって

 

います。トランプ氏が、最も考えられない選択肢である司令官殺害

 

を選んだとされていますが、今年もトランプ氏が、世界にとって

 

最も不安視されるということが、よくわかります。専門家は、米国も

 

イランも、本格的な戦争になることは避けたいとしているので、

 

そうであってほしいと思います。しかし、どのようなことが起こるか

 

予想がつかず、突発的に本格的な衝突が起こる可能性も否定

 

できません。そうした中で、安倍首相は、6日の年頭記者会見でも

 

多くを語らず、「全ての関係者に外交努力を尽くすことを求める」と

 

述べただけでした。まるで遠い地のできごと、ひとごとという感じ

 

です。今日の菅官房長官の会見でも、情報を収集し、法人の保護

 

に力を尽くす、と当たり前のことしか言わず、関係国に外交努力

 

を、と述べただけで、日本が果たすべき役割には踏み込んで

 

いません。日本政府は、イランの精鋭部隊司令官を殺害した

 

米国は国際法違反の可能性が指摘されているにもかかわらず、

 

米国への批判を避けています。米国に厳しいことを言うと、

 

トランプ氏の反発を招きかねないという懸念から、と伝えられて

 

いますが、何と腰が引けていることでしょう。英国、フランス、

 

ドイツの3ヶ国は、司令官殺害の3日に、米国とイランに対して、

 

緊張緩和を声明などの形で呼びかけています。日本では、首相も

 

官房長官も記者に対して、外交努力を、と言うだけで、国際社会

 

に対して、発言していません。国連のグテレス事務総長は、

 

6日、「今世紀で最も高いレベル」の緊張状態と危機感を示して

 

います。イランともパイプのある日本として、行動すべき時だと

 

思います。

 

今日は、昼頃から雨がやみ、気温が上昇したためか、地面から

 

湯気?が、見たことがないほどたくさん上がっていました。写真

 

には、よく映りませんでしたが、雰囲気だけでも。