ファミリーマートは、昨日14日、フランチャイズ加盟店との基本
契約を改定し、2020年3月から深夜休業を認める、と正式発表
しました。本部の合意がなくても加盟店の判断で実施でき、日曜
日のみの週1回の時短も可能になります。発表のポイントは、〇
24時間営業を原則としてきたフランチャイズ加盟店との契約を
改定し、2020年3月から加盟店の判断による深夜休業を容認
〇休業時間は午後11時~午前7時の間で本部と協議し、毎日
実施する場合と日曜深夜のみの2パターンから選択 〇経営
合理化のため2020年2月までに本部社員の1割に当たる約
800人の希望退職を募集 〇加盟店支援に年間約100億円を
投じる、というものです。コンビニの時短営業については、セブン
ーイレブンが11月から8店舗で深夜の時短営業を開始しました。
ローソンではすでに時短を認める契約があり、1日時点で118
店舗が時短営業をしています。コンビニ大手の時短容認の方針が
出そろい、24時間営業を原則にしてきたコンビニ経営の大きな
転換点になる、ということです。本部の合意がなくても深夜休業を
認めるとしたファミマの沢田社長は、「人手不足や最低賃金(の
上昇)でコスト構造が変わり、収益で苦労している加盟店がある。
時短実験の結果、収入が上がった店があるのも事実。いろんな
オプションを示して判断してもらう。」「地域に寄り添って、分権化
していくのが改革のひとつ。本部が押し付けず、地域に分権して
判断していく。」と語っている、と報じられています。コンビニの中
では、セブン―イレブンが、相変わらず24時間営業を原則として
本部が指導しているように見えますが、全体としては、時短の
流れは進むのだと思います。働き方の見直しや、環境への配慮
など、時代とともに価値観も変わって当然なので、私たち消費者も
便利さだけを求めるのではなく、妥当な開店時間にできるよう、
意識を変えていく必要があると思います。