今日は、二十四節気の「霜降」です。秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃。朝晩

 

の冷え込みが厳しくなり、日が短くなって、初霜の知らせが聞かれ、山は紅葉で

 

彩られる、とあります。軽井沢は、最低気温が5~6度の日もありますが、今朝は

 

10度。朝から雨で最高気温は12度で、雨の中、外に出ると手がかじかみそう

 

です。9月が暖かく遅れていた軽井沢の紅葉も、このところきれいになってきました

 

が、紅葉はまだです。

 

台風19号から10日以上経ちましたが、千曲川氾濫などによる長野県の復旧は

 

途上です。台風21号が前線を刺激して、明日にかけて大雨の予報で心配です。

 

長野ー上越妙高間で運転を見合わせている北陸新幹線は、明日から全線で

 

運行を再開します。今日11時から軽井沢駅でも明日からの指定席がとれる

 

チケットの販売が行われましたが、長蛇の列で、並ぶのをやめました。金沢まで

 

行く「かがやき」「はくたか」は、ほぼ以前なみの本数ですが、車輛の水没による

 

減便は、私がよく利用する長野までの「あさま」に多く、3分の1が減らされて

 

います。第3セクターのしなの鉄道が、上田市ー田中間で不通になっていますが、

 

学生、生徒を対象に、新幹線などによる代替輸送が昨日23日から始まりました。

 

上田から佐久平、軽井沢まで新幹線に乗り、在来線やバスを乗り継ぐとのこと。

 

千曲川の決壊で被災した豊野中、東北中、長沼小、避難所になっている豊野西小

 

の4小中学校は、来週中の再開を目指しています。今回の台風で被害を受けた

 

住宅の多くが、被災者生活再建支援法の「床上1メートル以上の浸水」で支援

 

を分ける線引きによって、対象外になる可能性がある、と報じられています。

 

水害は水が引くと被害が見えにくく軽視されていると批判が出ていて、被災者の身

 

になった支援が求められると思います。また、災害ごみが被災者の生活再建を

 

妨げています。ごみを運んで分別し、また運びを繰り返す毎日で、約9平方キロ

 

メートルが浸水したとされる長野市では、市もどれほどのごみが出るのか集計

 

できていないのが現状です。県と長野市は、昨日、住宅が被害を受け、避難生活

 

をしている被災者向けに、公営住宅の入居受付を始めました。県は住宅が全半壊

 

し、30日までに罹災証明書を受けられる人が対象で、市は高齢者、障害者、

 

妊娠中の女性など特に支援を要する人がいる世帯を優先、としています。ただ、

 

罹災証明書を巡って、県と市の取り扱いが異なり、柔軟性を欠く県の対応に

 

被災者から不満が出ている、とのこと。また、県の受付窓口が県内10ヶ所の建設

 

事務所に限られていることも、被災者目線ではない、とされています。浸水した

 

長野市や佐久市の下水処理施設の復旧は長引きそうで、国が非常時に認める

 

塩素消毒のみの簡易処理をして千曲川に流していて、汚れ具合は県が条例で

 

定める上限の10倍にも上り、水質が心配されます。下水処理施設のグリーン

 

ピア千曲は、防水扉も非常用電源もなく、十分な浸水対策が施されていたとは

 

いえません。北陸新幹線の120両の車両が水没した車両基地についても、

 

長野市のハザードマップでは、一体の浸水深は5メートル以上になっていて、8月

 

の改訂で、10~20メートル未満となっていたのに、より高い本線上に車両を退避

 

させることをしませんでした。JR東日本は、今回、台風が来る前に栃木・那須塩原

 

にある東北新幹線の車両基地の列車を退避させ、被害を免れています。今は、

 

復旧、被災者の生活再建が第一ですが、きちんと検証して、「想定外」ということば

 

は許されないことを認識してもらいたいと思います。私の知人も、看護師さんたち

 

が長野市の避難所で支援活動をしていたり、佐久市に片付けのボランティアに

 

行ったりしています。ひとりひとりのボランティア活動に救われる思いです。