今日は、5月の皇位継承に伴って新たに天皇に即位した天皇陛下が、即位を内外

 

に宣言される「即位礼正殿の儀」が、皇居・宮殿で行われました。あいにくの雨の

 

中、秋篠宮ご夫妻をはじめ11人の成年皇族が参列され、180ヶ国の外国の元首

 

や王族、内閣総理大臣など三権の長や各界の代表など、およろ2000人が参列

 

しました。天皇陛下は平安時代からの儀式での天皇の装束とされる「黄櫨染御

 

ほう(字がない)(こうろぜんのごほう)」をお召しになり、高さ6.5メートルの

 

「高御座(たかみくら)」の台座に上られ、十二単(じゅうにひとえ)の皇后さまは

 

「高御座」と並んで置かれた高さ5.5メートルの「御帳台(みちょうだい)」に上られ

 

ました。とばりが開けられ、天皇陛下が即位を内外に宣言するおことばを述べられ

 

ました。「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法に

 

のっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓い

 

ます。国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際

 

社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします」と

 

述べられました。参列者は、正殿前の中庭を囲む部屋や回廊に着席して、

 

モニターが30台設置され、儀式の様子が見られるようになっていました。皇居に

 

朝向かわれる天皇陛下の車中の様子、別の車の皇后陛下のそれぞれ沿道の人

 

に手を振られる様子をTVが映していましたが、即位礼正殿の儀を終え、赤坂御所

 

に戻られる様子は、ほっとされたように見えました。パレードは、台風の影響に

 

配慮して11月10日に延期されました。今夜は祝宴にあたる「饗宴(きょうえん)の

 

儀」が、主に海外の王族や大統領などをもてなすために行われ、前回に比べると

 

回数も人数も減らしたそうですが、何回にも分けて行われます。体調が心配された

 

雅子様も、5月の皇位継承以来、皇后としての公務をすべてこなされていて、

 

よかったです。責任感の強い方なので、気持ちのはりが良い効果になっている、

 

といわれています。今日のおことばでも、天皇陛下は、上皇陛下の平和への姿勢

 

などにならって、という意味のことばを述べられていました。継承するところは

 

されて、新しい令和の天皇陛下、皇后陛下としてのあり方を模索していただければ

 

と思います。今日の報道の中で、安定的な皇位継承策を協議するために、政府が

 

年内に設置する方向で検討している有識者会議を、来春以降に先送りする論が

 

浮上している、と報じていました。政府は、国民統合の象徴である天皇を巡る議論

 

が紛糾しかねないと警戒しているとみられ、来年4月19日に秋篠宮さまが皇嗣

 

(こうし)となったことを国内外に宣言する儀式「立皇嗣(りっこうし)の礼」が終わっ

 

てからの議論を想定している、とのこと。今日参列された皇族を拝見しても、男性

 

は秋篠宮さまと車いすの常陸宮様だけで、女性・女系天皇を認めないと皇室が

 

存続しないことは明らかだと思います。諸外国でも男系男子のみとしている国は、

 

ほとんどありません。皇室を大事に考える人こそ、考えてもらわなければならない

 

と思います。