今日は、敬老の日です。総務省が、昨日15日発表した人口推計によると、65歳
以上の高齢者、同日時点で、前年より32万人多い3588万人で、総人口に
占める高齢者の割合は、0.3ポイント増の28.4%と、いずれも過去最高を更新
しました。WHO(世界保健機関)が定める定義では、人口に占める高齢者の割合
が21%を超えると「超高齢社会」としています。日本は、世界で一番、高齢者の
割合が多い国で、超高齢社会のトップランナーとして走っています。2018年に
仕事に就いていた65歳以上の高齢者は、最多の862万人で、就業者全体の
12.9%で、超少子高齢社会で生産年齢人口(20~64歳)が年々減っている
ことと、年金だけでは生活できないこと等から、今後とも増えると思われます。
世界で比較すると、65歳以上の割合が23.0%のイタリアが2位、22.4%の
ポルトガルが3位、ということです。高齢者の割合は、今後も上昇し、2025年に
30.0%、2040年には35.3%に達する、と国立社会保障・人口問題研究所
では、推計しています。私も含めて団塊の世代が含まれる70歳以上が2715万
人で、ほかの年齢区分に比べて増加数が多くなりました。80歳以上は1125
万人、90歳以上は231万人、100歳以上は7万人でした。都道府県別で100歳
以上の高齢者数をみると、高知が101.42人で1位、次いで鹿児島100.87人、
島根99.85人で、私が住んでいる長野は83.86人で9位でした。女性の最高齢
は、ギネスワールドレコーズ社から、男女を通じ、存命中の世界最高齢に認定され
ている福岡市の田中カ子(かねこ)さんで116歳。男性の最高齢は新潟県上越市
の渡辺智哲さんで112歳です。これだけ超少子高齢社会なのですから、これまで
のままで社会保障制度が維持できるはずがありません。安倍政権が再改造内閣
で取り組むとしている、全世代型社会保障(これは民主党政権の時に名付けた
もの)についての検討会議では、是非、負担とサービス等の給付のあり方に
ついて、将来像も含めて、しっかり議論してもらいたいと思います。10月の
2回も延期したあとの2%の消費増税で、影響を緩和するためといって期間を
限ってですが5%も割り引いたり、10%の税率で複雑な軽減税率を入れたり、
本来の社会保障の財源を確保し、将来世代への借金を少しでも減らすという
消費増税を決めた時の目的を逸脱するやり方は、おかしいと思います。きちんと
説明を国民にして理解を得ることが必要です。