上皇ご夫妻は、今月22日午後から今日30日まで、軽井沢と国際音楽アカデミー
が開かれた草津で、退位後初のご静養をされました。今日は、私は佐久市にある
児童養護施設が作った子どものグループホームに、月に1回夕食作りのボラン
ティアに行く日で、午前中その買い物に行く時に、東京へお帰りになる上皇ご夫妻
の車が軽井沢駅に向かうための交通規制にあいました。白バイやパトカーに
先導されたお車は見えましたが、、運転していたので、お姿は拝見できません
でした。沿道には、多くの人たちが集まり、お見送りしていました。上皇さまと、
上皇后美智子さまは、26日までの5日間、軽井沢で過ごされました。なるべく
人々に迷惑をかけないようにと、大日向の会社の寮を改装した所に宿泊されて
います。23日には、旧満州(中国東北部)から引き揚げてきた人たちが戦後入植
した大日向開拓地を訪れ、レタスなどの畑を散策されました。ご夫妻は、小規模
噴火した浅間山を見上げ、状況を気にされている様子だった、と報じられて
います。また、開拓地の一角にある昭和天皇の歌が刻まれた記念碑の周囲に
山野草が咲いているのを喜ばれた、ということです。25日には、ご夫妻が結婚前
に出会われた思い出の場所、軽井沢会テニスコートを訪問されました。ベンチに
座り、プレーヤーに声をかけたり、今夏の大会の資料をご覧になったり、された
そうです。27日からは、毎年行かれている「草津夏期国際音楽アカデミー&
フェスティバル」に行かれました。上皇后美智子さまは、27日、ワークショップに
参加され、ピアノを演奏されました。演奏されたのはサンサーンスの「白鳥」です。
オーストラリア出身のプルート奏者の演奏に「とてもきれいな(フルート)の音で
聞き入ってしまいました」と笑顔で話された、ということです。退位されたのだから、
もっと長く、軽井沢でご静養いただきたいという声がありますが、今年も例年どおり
の期間のご静養でした。美智子さまは、早期の乳がんと診断され、ご静養で体力
の増強を図り、9月以降に手術される、とのこと。無事に手術が終わり回復され、
来年も、軽井沢でゆっくり過ごしていただきたいと思っています。