茨城県守谷市の常磐自動車道で起きた、あおり運転殴打事件で、茨城県警は

 

昨日18日、障害の疑いで指名手配していた住所、職業不詳の宮崎文夫容疑者

 

(43)を、大阪市東住吉区で逮捕しました。あおり運転と殴打の映像が、テレビで

 

再三にわたって放映されていて、ほんとうに怖いと思いました。宮崎容疑者の

 

逮捕容疑は、今月10日午前6時15分ごろ、常磐道上り線の守屋サービスエリア

 

付近を走っていた茨城県の男性(24)の車を停止させた後、「殺すぞ」などと

 

怒鳴りながら顔面を複数回殴打し、けがをさせた疑いです。高速道路上で、あおり

 

運転をし、車を斜めに止めて停車させ、これに後続の車が追突したら、大惨事に

 

なります。宮崎容疑者が乗っていたドイツの白い高級スポーツタイプ多目的車

 

(SUV)は、7月21日に横話市内のディーラーから定期点検の代車として貸し

 

出されたもので、期限を経過しても返却せず、事件翌日の8月11日に、代理人が

 

後部がへこんだ車を返却してきた、ということで、県警は車を押収し調べたところ、

 

約20日間で約2000キロ走行していた、ということです。同じ車が、愛知県と

 

静岡市でも、あおり運転をしていて、悪質な運転の全容を、茨城県警は解明する、

 

としています。車は凶器になるものなのに、極端に車間距離を詰めたり、無理やり

 

停止させたりする「あおり運転」は、重大な死傷事故につながるケースが、後を

 

絶ちません。捜査当局は、悪質な死亡事故に殺人罪を適用するなど、厳しい

 

姿勢で臨んでいて、当然のことだと思います。山本国家公安委員長は、茨城の

 

事件を受けて「言語道断だ。様々な手段を講じて抑止していかなければなら

 

ない」と語っています。あおり運転では、2017年6月に、神奈川県大井町の東名

 

高速道路で、無理やり停車させられた車の夫婦が、トラックに追突されて死亡した

 

事故があり、社会問題化しました。警察庁は、2018年、免許停止の行政処分

 

適用と取り締まりの積極化を求める通達を出し、あらゆる法令を駆使した摘発を

 

全国の警察に要請していました。昨年1年間に、あおり運転で免許停止の行政

 

処分とした事案は、過去最多の42件、とのこと。こうした厳しい取り締まりの現状

 

も含めて、広く周知し、あおり運転をなくしていってほしいと思います。