昨夜、7日の22時08分頃、浅間山が噴火しました。噴火は小規模で、新たな

 

噴火は発生していませんが、速報が流れたり、各社がニュースで大きく取り上げ

 

たりしたため、東京の家族や友人などから、大丈夫かと問い合わせが、たくさん

 

きました。気象庁は、今後も噴火が発生するおそれがあるとして、噴火警戒レベル

 

を、入山規制の「3」にしました。昨夜の噴火は、山頂の火口で小規模な噴火

 

が発生し、噴煙が1800メートル以上あがり、大きな噴石が火口から200メートル

 

ほど飛んだのが確認された、ということです。この噴火で、群馬県の嬬恋村や

 

長野原町で、わずかな火山灰が確認されました。気象庁では、山頂火口から

 

おおむね4キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう

 

呼びかけています。軽井沢町は、10キロ離れているので、生活などには何の

 

影響もありません。平成27年の小規模噴火の時と同様、町役場の駐車場には、

 

各社の中継車が停まっていて中継をしています。用心するにこしたことはないの

 

でしょうが、少し騒ぎすぎの感もします。商売をしている人たちは、今が一番

 

観光客が多い時期なので、風評被害を心配し、影響が出ないよう願っています。

 

浅間山は、観測できる状況が整えられている活火山で、過去の経緯から噴火の前

 

に前兆を捉えることができると考えられてきましたが、昨夜の噴火では前兆を

 

とらえきれず、気象庁が事前に警戒を呼び掛けることができなかったそうです。

 

前回噴火した平成27年6月には、噴火の前に地震活動が活発になるなどした

 

ため、気象庁は噴火する5日前に噴火警戒レベルを1から2に引き上げて

 

いました。今回は、噴火後の引き上げになりました。専門家は、過去とは頃なる

 

経過をたどって噴火した可能性もある、と語っています。レベル1でも、浅間山では

 

火口から500メートルの範囲への立ち入りを規制していて、今回も被害はあり

 

ませんでした。火山灰などを詳しく分析する、ということです。今日の浅間山は、

 

山頂付近に雲がかかっていて噴煙は確認されませんでしたが、穏やかに見え

 

ました。