参院選の選挙戦が始まって今日で5日目、期日前投票が5日からできるように

 

なっています。これからの日本を決める大切な選挙なので、情報を収集して大切

 

な1票の行使を、と先日も書きましたが、その1票が無効票になる事態が各地で

 

起きていると報道されています。長野市選挙管理委員会は、昨日7日、市役所に

 

設けた参院選の期日前投票所で、有権者44人に比例代表の投票用紙と取り

 

違え、誤って4月にあった県議選の投票用紙を渡すミスがあったと発表しました。

 

公選法に基づき、誤った用紙による投票は無効票として扱われ、「1人1票の

 

原則」から対象者に改めて投票用紙は交付できない、ということです。市選管

 

では、「信頼を失墜する事態を招いた」と謝罪し、再発防止に努めるとしています。

 

市選管は、県議選と参院選比例代表などと選挙別に投票用紙は箱詰めにされ、

 

倉庫で保管し、職員が県議選と参院選比例代表の投票用紙が、ともに白地に

 

赤文字で印刷され、大きさや紙質も同じだったため、県議選で未使用だった投票

 

用紙の箱から取り出して、選挙種別を確認しないで、500枚を自動交付機に

 

セットした、としています。いくら誤られても、44人にとっては、取返しのつかない

 

ことになります。人為的ミスを防ぐ対策が必要ですが、近い選挙で、同じ色の

 

投票用紙を使わないようにするなどの防止策も考えたほうがよいと思います。

 

他にも、兵庫県姫路市選管は、有権者17人に、選挙区と比例代表の投票用紙を

 

間違えて渡すミスがあったと発表しています。新潟県選管も、燕市で3人に選挙区

 

と比例代表の投票用紙を間違えて渡した、としています。京都府京丹後市では、

 

選挙人名簿に登録されていない介添え人に誤って投票用紙を交付しました。愛知

 

県豊橋市では、参院選の投票所名を誤って記載した入場券を、3投票区の9445

 

人に発送したと発表しています。選管の人たちには、もっと緊張感をもって仕事を

 

してもらわなければ困ります。

 

投票をめぐっては、高齢者が、歩いて行けない、運転の不安がある等で、やむを

 

得ず棄権をすることになるという問題の深刻さも報じられています。投票所まで

 

1.5キロを歩いて行けない90歳の高齢者、高齢者の事故が多発していることも

 

あり免許を返上したら行く手段がなくなった人、病気や後遺症で100メートルも

 

歩けない人など、これまで投票してきた高齢者が、投票を棄権せざるを得ないと

 

嘆いています。入院中や施設に入所中の高齢者は、施設の長に投票用紙の

 

請求をし、施設の長が選挙人の属する市区町村の選挙管理委員会に対して、

 

代理で投票用紙等を請求し、不在者投票として記入した投票用紙を施設の長が

 

選挙管理委員会に送付すれば、投票ができます。しかし、実際には、母が入所

 

している介護施設でも、そうしたことが行われているとは、聞いていません。

 

超高齢社会の日本で、自力で投票所へ行けない高齢者は、これからもって増えて

 

いくので、どのように投票の権利を確保するか、検討が急がれると思います。