まだ5月というのに、上空に暖かい空気が入り込んだ影響ということですが、
北海道をはじめ全国各地で気温が上がり、猛暑日(気温35度以上)になって
います。昨日26日は、北海道佐呂間町で39.5度、帯広市で38.8度、北見市で
38.1度など、北海道の道東部を中心に34地点で年間の最高記録を更新した、
ということです。北海道で5月に35度以上になったのは、観測史上初めてのこと。
気象庁によると、山越えの暖かい風が吹き下ろすフェーン現象も加わったそう
です。この他、福島市で35.3度、群馬県桐生市で35.4度など、全国275地点
で5月の最高気温を更新しました。昨日から、母のケア等のため東京に来て
いますが、東京都心も今年最高の32.6度で、日傘が欠かせず、まるで真夏の
ようでした。帯広市のJR帯広駅前に設置さえた温度計は、正午過ぎに40度まで
ある最上部まで目盛りが上がり、JR北海道は、急激な気温上昇の影響でレール
が伸びてゆがむ恐れが出たため、北海道北部や東部を走る列車40本以上を
運休させました。そして、今日27日も、帯広市などで35度を超える猛暑日に
なっていて、今日の日中もIR北海道では多くの列車を運休する見込み、ということ
です。東北や関東でも35度以上の猛暑日になっていて、まだ体が熱さに慣れて
いないので、熱中症への警戒が呼びかけられています。それにしても、このところ
の気候は、何が異常かがわからなくなるほど、異常気象が続いています。日本を
訪れているトランプ米大統領は、温暖化はでっちあげだなどと言って、パリ協定
からも脱退してしまいました。世界各国あげて地球温暖化、気候変動に取り組ま
ないと、取り返しがつかないことになると思います。仲良しぶりをアピールしている
安倍首相には、こうしたトランプ大統領が後ろ向きの政策についても苦言を
呈して、一緒に取り組むよう働きかけてほしいと思います。