昨日9日午前10時から、2020年東京五輪で国内在住者向けに販売する

 

チケットの抽選申し込みが始まりました。5月28日午後11時59分まで受け

 

付け、抽選結果は6月20日に発表されることになっています。1964年の前回の

 

大会から半世紀ぶりに東京で迎える五輪を観戦したい人が、予想以上に殺到した

 

のか、申し込み初日の昨日は午後5時までに、アクセス数は130万人に上り

 

ました。大会組織委員会では、五輪で初めて、サイトへの負荷を減らすために、

 

待合室を2ヶ所設け、アクセスが集中して一定数を超えたら自動的に誘導する

 

仕組みを導入した、ということです。昨日は、最大18万人が待機し、最長2時間の

 

待ち時間が生じた、と組織委員会はしていますが、途中で手続きを進められなく

 

なり、さらに長時間を要したケースもあった、とのこと。5~6時間待って申し込んだ

 

人のインタビューもテレビで放映されていました。今回の手続きは、パソコンや

 

スマートフォンなどで行わなければならず、応募には必要なID登録をしなければ

 

なりません。組織委員会によると、IDの登録者は、9日午後5時時点で、約356

 

万人に達し、2012年ロンドン五輪の約200万人を大幅に超えました。7月24日

 

の開会式や人気競技の観戦希望者が、サイトに殺到したようです。申し込みが

 

できるのは、第一希望が最大30枚、大に希望が最大30枚で、予選、決勝など

 

720以上の項目から選びます。価格は開会式が1万2千~30万円、競技は

 

2500~13万円です。当たったチケットは全て買う必要があり、購入手続きは

 

7月2日が締め切りになります。今秋以降は、公式サイトで先着順に販売する予定

 

とのこと。今の時点では、競技の組み合わせもわからないので、日本がどこで

 

出るのかも、わかりません。私は、ID登録はしましたが、現在の申し込みは先着順

 

ではなく抽選ということですので、もう少し落ち着いてから考えたいと思って

 

います。五輪チケットの総数は、780万枚(招致時の試算)ですが、今回の

 

抽選対象は、何枚を販売するかも明らかではありません。東京五輪のチケット

 

販売については、課題がたくさんあるようです。ひとつは、昨日のように申し込み

 

が殺到して、インターネットにつながらなくなったり、待ち時間がながすぎたりして、

 

問い合わせ専用電話も不通という状態になること。申し込みがネットのみの受け

 

付け、ということについては、ネットを使わない使えない人たちから不満の声が

 

上がっています。2020年春以降は、東京都内に設置する販売所でも買える

 

ようにする、ということですが、よい席や見たい競技は、その前に売り切れ、という

 

ことにはならないのでしょうか。抽選販売がネットだけになったことについて、

 

組織委員会は、「不正転売はネットを使わなければ防げないと判断した」と

 

しています。チケット1枚ずつに観戦者の氏名などの個人情報をひもづけることで

 

不正譲渡をさせにくくできるから、とのこと。過去の大会でも転売が問題になって

 

います。毎回いわれるのは、スポンサー企業や競技団体向けの大量のチケット

 

が、実際の来場につながらない「空席問題」です。購入したのに行けなくなった

 

場合のための公式リセール(再販売)サービスが円滑に運営できるかも課題の

 

ひとつ、とされています。せっかく、日本で開かれる五輪を、見たい人が簡単に

 

見られるよう、さらに工夫してもらいたいと思います。