総務省は、昨日12日、2018年10月1日時点の人口推計によると、外国人を
含む総人口は、前年より26万3千人少ない1億2644万3千人で、8年連続の
マイナスだった、と公表しました。働き手の中心となる15~64歳の生産年齢
人口は、51万2千人減り、全体に占める割合は59.7%で、比較可能な1950
年以降では、同年と並び最低になりました。この他のポイントは、○日本人は
43万人減。外国人は16万7千人増の222万5千人 ○15~64歳の生産年齢
人口は51万2千人減の7545万1千人。全体に占める割合は過去最低の59.7
% ○65歳以上は3557万8千人。70歳以上の割合は初の20%超え ○人口
増は7都県で、40道府県は減少、ということです。生産年齢人口は、1995年
がピークで、毎年1%ずつ減っています。ですから、働きたい女性がもっと能力
を発揮して働けるようにすることや、高齢者も定年までよりは緩やかでも働きたい
人は働けるようにすること、非正規が4割の若い人も安定して働けるようにする
ことなどが、一層大事になると思います。都道府県別で、人口が増加したのは、
埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、福岡、沖縄の7都県で、東京一極集中は
止まらない状況であることが、わかりました。出生数が死亡数を上回る「自然増」
になったのは、沖縄だけだった、ということです。やはり、持ちたい人が安心して
子どもを産み育てられるようにしないと、日本の社会は先細りになってしまうと
思われます。先日、2年前に職員に暴言をはいたとして辞任し、その後再選
された明石市の泉市長の子ども施策によって、明石市では0~4歳の子どもが
増えていることなどが書かれている「子どもが増えた!~明石市 人口増・税収増
の自治体経営(まちづくり)」という、湯浅誠さんなどとの対談の本を読んでいます。
その中に、「人口が増えた」といえるのは、総人口ではなく0~4歳の乳幼児が
増えていることで、その町で最近5年間に生まれた子どもがその前の5年間に
生まれた子どもより多いか、あるいは、それ相応の数の子育て世代が乳幼児を
連れて移り住んできているということ、とあるのを読み、なるほどと思いました。
0~4歳人口が増えているのは、千葉県流山市、福岡県福岡市、大阪府吹田市、
福岡県福津市、その次に兵庫県明石市、となっています。その中でも、明石市は
子育てにやさしいまちというブランドが確立されたため、若い家族が流入し、かつ
既存住民の出産も増えている、ということです。こうした所の施策から学べることが
多くあると感じています。
明日、明後日と京都に行ってきますので、明日のブログはお休みにします。