11道府県知事選など、第19回統一地方選の前半戦が、昨日7日、投開票され
ました。大阪府知事と大阪市長の辞職に伴うダブル選では、党利党略という批判
もありましたが、「大阪都構想」の実現を目指す大阪維新の会が、いずれも勝利
しました。大阪府議選は、維新が過半数を制しましたが、大阪市議選では、過半数
には及ばびませんでした。入れ替わった、松井市長、吉村知事は、そろって会見
し、大阪都構想実現に向けて、他の党派の理解を得られるよう、丁寧に進めて
いく、と述べています。橋下元代表は、テレビで、自分は政治の表には出ないが
応援団、東京都だって何回も否決された後に実現した、と語っていました。大阪
での維新の強さを示したことになります。北海道では、唯一の与野党対決と
なりましたが、与党推薦の前夕張市長の鈴木氏が、野党統一候補の石川氏を
大差で破り、全国で一番若い知事になりました。自民分裂選になった中で、「忖度」
発言をして辞任した塚田前国土交通副大臣が応援に行った、麻生財務相が
擁立し自民党が推薦した武内氏が敗れたことが、大きく報じられています。
41道府県議選、6政令市議選も当時に投開票されました。投票率は47.57%で
最低を更新し、無投票当選も27%にのぼり、地方選挙への関心をどのように
上げていくかが、ますます深刻な課題になっていると思います。全体に自民が
堅調で、分裂している野党は議席を減らし立て直しが迫られる結果になって
います。長野県議選でも、総定数57に対して、自民党は公認23人のうち21人、
推薦4人のうち2人の計23人が当選。無所属の5人が自民入りを検討していて
自民党県議団は改選前勢力の24人を上回る勢いです。公明党は、1議席
増やして4議席。共産党は公認10人のうち5人が当選しました。女性は、現職
4人、元職1人、新人2人の7人が当選し、改選前の5人を上回りました。
道府県議は、国政でも基礎的自治体でもなく、何をしているのかわかりにくいこと
もありますが、後半の基礎自治体の選挙では、もっと投票率が上がってほしいと
思っています。