平成に代わる新しい元号について、政府は、今日1日の臨時閣議で「令和

 

(れいわ)」とすることを決め、菅官房長官が発表しました。元号は、皇太子さまが

 

天皇に即位される来月1日に「令和」に改められます。間違って、昨日が平成最後

 

の日だと思った人もいたようですが、今日は発表だけで、改められるのは5月1日

 

零時です。朝からというか数日前から、テレビでも連日、新元号のことを大きく

 

取り上げ、ちょっと騒ぎすぎでは、と思いました。国独自の元号を使っている国は、

 

日本だけです。これだけ国際化しているのですから世界共通の西暦がよいという

 

ことと、元号が改められるごとに西暦に換算することが大変なこと、などからです。

 

今日は、号外が出されたり、関心が大きいことはわかりますが。さて、新しい元号

 

ですが、「令和」の典拠、いわゆる出展は日本最古の歌集である万葉集であると

 

発表されました。飛鳥時代から奈良時代にかけての公卿・歌人である大伴旅人

 

の、大宰府の旅人の邸宅の梅花の宴で読まれた和歌、32首の梅の花の和歌の

 

序文のことば、ということです。「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして気淑く

 

(きよく)風和らぎ(やわらぎ) 梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき) 蘭

 

は珮後(はいご)の香(こう)を薫らす(かおらす)」から、令月の「令」と風和らぎの

 

「和」をとった、ということです。「平成」までの247の元号の全てが、中国の古典を

 

典拠にしているとされていて、日本の古典から引用されたのは初めてだということ

 

で、その点は、よかったと思います。私は、大学の卒論が、万葉集の柿本人麿

 

歌集だったので、なじみがあることもあります。「令」という漢字が使われるのは、

 

今回が初めてだそうです。「和」は今回で20回目になります。時代にともなって、

 

新元号を伝える方法も変わり、発表会見はインターネットで中継され、46万人が

 

視聴し、動画配信サイトのYouYubeでも21万人が視聴しました。「平成」と「令和」

 

の初めと最後の文字を合わせると「平和」になるので、平和な社会が続けばよい

 

といっている人もありました。みなさんは、新しい元号を、どう受け止められた

 

でしょうか。