統一地方選の始まりとなる知事選が、昨日21日、11道府県で告示されました。

 

これから約1ヶ月間にわたって、全国各地でおよそ1千件の選挙が続く、ということ

 

です。今年は、12年に1度の参院選と統一地方選が重なる年で、この統一地方選

 

の結果が、参院選に影響するといわれています。11道府県知事選で、与野党

 

対決となったのは北海道だけです。国会での安倍政権の一強多弱が影響して

 

野党に候補者を立てる力がなかったということのようです。北海道では、ともに

 

新人の、野党5党が推薦する統一候補の元衆院議員の石川知裕氏(45)と与党

 

が推薦する前夕張市長の鈴木直道氏(38)の与野党対決になっています。

 

参院選の1人区での野党統一候補擁立に向けて、結果が影響してくると思われ

 

ます。大阪府では、大阪都構想を掲げて、知事と市長がダブル辞任をし入れ

 

替わって立候補するという党利党略の批判も受けている維新の会に対して、

 

反維新の選挙戦になります。自民党推薦の無所属で元府副知事の小西禎一氏

 

(64)を、公明党が推薦、国民民主党府連が支持、立憲民主党府連が自主支援、

 

共産党が自主的支援を決め、包囲網を敷いています。維新からは、地域政党の

 

大阪維新の会公認で元大阪市長の吉村洋文氏(43)が立候補し、結果が注目

 

されます。福岡・福井・島根・徳島知事選では、自民の分裂選挙になっています。

 

知事選の投開票日は、この後29日に告示される41道府県議選などと同じ

 

4月7日(日)です。その後、14日に市長選、区長選などが告示され、16日告示の

 

町村長選、町村議選と合わせて21日が投開票日になります。地方選挙の投票率

 

の低迷が続いていて、困ったことだと思います。4年前の知事選は、平均で

 

47.14%と初めて5割をきっています。道府県議選は45.05%で、市区町村長

 

選、・議員選も、ほぼ同じ位ということです。約70年前には、80%を超えていま

 

した。「投票に行こう」というプラカードを掲げたりして、各地で投票を呼び掛けて

 

いますが、下がり続けています。この統一地方選から、首長だけでなく、道府県

 

議選と市区議選でも、政策ビラが作れるようになりました。とにかく有権者が、

 

自分たちで政治を作ると思えるようにするには、学校や地域、家庭などでの子ども

 

の頃からの教育が大事だと思います。それぞれが、アンテナをはって、候補者の

 

政策を見極め、中ではよい人を選ばないと、政治はいつまでたっても、他人事で、

 

よくならないと思います。