警察庁は、昨日14日、2018年に摘発した児童虐待事件は1380件(前年比

 

21.3%増)で、被害にあった子どもは1394人(19.3%増)だったと発表しま

 

した。いずれも過去最多です。緊急性が高いとして保護した子どもも最多の

 

4571人(19.1%増)でした。すでに発表されているとおり、虐待の疑いがあると

 

して児童相談所に通告した18歳未満の子どもは8万252人です。児童虐待が

 

増え続けているのは、実際に増えているのと、認識する人が多くなって発見され

 

やすくなっていることがあると思います。それにしても、この増加率は看過できず、

 

警察、児童相談所、学校、幼稚園・保育園、保健所、医師、歯科医師など関係者

 

の対応を強めることが望まれます。昨年3月には、東京都目黒区で5歳の女の子

 

が両親の虐待によって死亡し、書かされたメモのことばが衝撃的でした。そして、

 

今年1月には、千葉県野田市で10歳の女の子が虐待で死亡し、両親が逮捕

 

されています。今日も、この警察庁の発表の記事と同じ新聞の紙面に、福岡県で、

 

8歳の女の子が両手を縛り水風呂に入れられ放置され、母親と、同居している

 

男性が殺人未遂の疑いで再逮捕されたという記事がありました。また、東京都

 

板橋区で、6歳の女の子の首を絞めて殺害したとして母親を逮捕したという記事も

 

載っていました。児童虐待に関するニュースが、連日のように報じられ、胸が痛み

 

ます。児童虐待で摘発された事件のうち、身体的虐待が1095件で約8割を占め、

 

性的虐待が226件、ネグレクトなどの怠慢・拒否が24件でした。また、児童ポルノ

 

事件で、被害にあった子どもは前年より60人多い1276人と、3年連続で1千人を

 

超えました。自分の裸の写真をメールなどで送らせる「自画撮り」の被害者が4割

 

を占め、そのうち中学生と高校生を合わせると89.8%に上りました。警察庁は、

 

SNSなどインターネットで知り合った人に個人情報を簡単に渡すのは危険と

 

呼び掛けている、ということですが、学校や家庭でも注意する必要がありそうです。

 

子どもを守ることは、社会の、大人たちの責任だと思います。