昨日は、夕方5時から、参議院議員会館の講堂で、ぜいたくなパネリストによる

 

シンポジウムが行われました。私が、昨年秋に叙勲した(旭日重光章)のを機会

 

に、民主党政権時代の政策を振り返り、今後につなげようというシンポジウム

 

です。いつも知恵を貸していただいていた、東大教授の大沢真理さんたちが企画

 

してくれたもので、パネリストは中央大学教授の宮本太郎さん、大沢真理さん、

 

弁護士の中野麻美さん、コーディネーターが弁護士の林陽子さんで、私が総括

 

コメントをする、という1時間半でした。宮本さんは、「全世代型社会保障とは何

 

だったか?」と題して、子ども子育て支援、社会保障・税一体改革、生活困窮者

 

自立支援制度などの話をされました。大沢さんは「国難を深めた安倍政治6年」と

 

題して、税や社会保障を通じての所得再分配の効果が日本では子どもを産み

 

育て世帯として目いっぱい、女性が働くことが支援されないどころか罰を受けて

 

いる、子どもの貧困率の上昇、出生児に低体重の比率が高い等、アベノミクスに

 

よって分配が劣化していることなどを話されました。中野さんは、「働き方改革の

 

ジェンダーバイアス」と題して、人間と労働は目的なのか道具・対象なのかー

 

アベノミクスが目指す国会と経済、ホワイトカラーエグゼンプション、ジョブ型限定

 

労務提供型(正)社員、短何時間詩絵社員、派遣・請負・委託などにより、賃金

 

低下、労働時間増加、格差拡大と、悪循環は労働者に不利益を加えながら加速

 

する、という話をされました。私からは、民主党政権は、確かにガバナンスなど

 

悪い点もあり短期間に終わってしまったが、多くの種をまき、芽が出たものもある。

 

子ども・子育て支援などを加え全世代型社会保障にしたこと、働くなでしこ大作戦

 

によって女性活躍推進法のもとになるポジティブアクションを推進したこと、「国の

 

ために」ではなく、「ひとりひとり」がいきいきと生きられることによって社会がよく

 

なるという考え方で進めたことなど、また、「悪夢のような」と言われる筋合いは

 

ないこと、バラバラになった野党が政策で力を合わせて、次の世代に少しでもよい

 

社会を手渡せるようにしてほしいことなどを話しました。100人を超える人たちが

 

集まって、充実したシンポジウムでした。このシンポジウムは、総評の女性局長を

 

されていた山野和子さんが作られた「フォーラム女性と労働21」が企画し、生活

 

経済政策研究所が共催したものでした。その後、半数ほどの人が参加して、近くの

 

ルポール麹町で懇親会がありました。福岡、新潟、仙台など各地から参加した

 

人たちや、学者の方などと、久しぶりにゆっくり語りあえました。