女子テニスの大阪なおみ(21)が、26日、メルボルンで行われた四大大会第1戦
の全豪オープンのシングルス決勝で、ウィンブルドン選手権を2度制覇した、28歳
のぺトラ・クビトバ(チェコ)を、7-6、5-7、6-4で下して初優勝しました。昨年
の全米オープン初制覇に続く四大大会2連勝の快挙で、まだ21歳ですから、これ
から、なおみ時代の到来が予想されます。大会後に、男女シングルスを通じ、
アジア勢として初の世界ランキング1位になることも確定しました。快挙だと思い
ます。オーストラリアは時差があまりないので、テレビでも見やすく、昨日は5時半
から、いろいろしながらですが観戦しました。大阪なおみは第1セットをとり、第2
セットで、マッチポイントのチャンスがありましたが、強盗に襲われて左手を負傷
してから、ここまで復帰してきたクビトバも素晴らしく、そう簡単には勝たせてもら
えずに、第2セットを奪われます。これまでの大阪なおみなら、ここで精神的に
続かなくなるところで、第3セットを立て直し、ついに勝利できなのは、メンタル面
の大きな成長といえると思います。また、昨年からトレーニングなどで10キロ体重
を減らしたということで、フットワークがとてもよくなっています。 優勝後に、チーム
に感謝していましたが、活躍を支えたのが、2018年の女子テニス協会(WTA)
最優秀コーチに輝いたドイツ人のサーシャ・バイン氏など、国際色豊かな「チーム・
ナオミ」だと、報じられています。バインコーチは、イケメンでもあり、全米優勝後に
日本では、メディアにも多く取り上げられました。その他、フィットネスを担当する
リビア出身の米国人アブドゥル・シラー氏などのチームに支えられての優勝、と
いうことです。そうした優秀なコーチ陣が集まるのも、大阪なおみの可能性がある
からかと思います。プレー中のパワフルで集中した様子と、インタビューなどで
素のまま自然体で答える、かわいらしさのギャップが人気の秘密なのでしょう。
今回も、優勝後のスピーチで、まず「ハロー」と言って、会場を巻き込みました。
いつも対戦相手を讃える態度も立派だと思います。スピーチのメモを読んだ
けれど忘れてしまった、と感謝のことばを述べていました。テニスに集中できる
ように、メディアなども節度を持って接してあげてほしいと思います。これからの
活躍にワクワクします。