年末から、JRの大人の休日倶楽部の割引が使える今日まで、11泊と、1年で
最も長く東京にいました。いつもお話ししているように、寒さの種類が違い、正月
早々風邪をひいてしまいましたが、軽井沢の空気を深呼吸して、これですっかり
よくなる気がしています。今日の軽井沢は、最低気温は-8度、最高気温も2度
までしか上がっていませんが、家の中は暖かくなっているので、それほど寒くは
感じません。澄んだ空気が何よりで、やはり軽井沢が大好きと実感しています。
さて、ここ数日、小学4年生9歳の仲邑菫さんが、話題になっています。今年4月に
10歳で史上最年少のプロ棋士になることが決まったからです。大阪市に住む菫
さんは、5日に開かれた日本棋院の理事会で、「英才特別採用推薦棋士」に
選ばれた、と報じられています。英才特別採用推薦棋士は、競合国の中国や韓国
勢に対抗できるトップ棋士を育成するため、日本棋院が新たに設けたもので、
原則、小学生が対象で、選ばれるとプロ棋士になることができます。菫さんは、
これまでのアマチュア大会の成績などから推薦を受け、先月、井山裕太五冠など
6人のプロ棋士の審査を受け、全員の賛成を得て、初の推薦棋士に選ばれ
ました。昨日6日には、あこがれの井山裕太五冠と、去年の小学生の部の優勝者
として公開対局し、「うれしかったです」と、はにかみながらインタビューに答えて
いる様子がテレビで放映されていました。対局は、途中までは互角の展開でした
が、終盤は井山五冠が優勢になり、170手まで打ったとっころで大会の終了時間
になり、勝負は引き分けとなりました。井山五冠は「9歳でこれだけ実力があるの
はすごいことで、自分の同じころとは比べ物にならないくらい強いと思います。今後
が楽しみです。」と語っていました。菫さんは、父がプロ棋士の仲邑信也九段、母
の幸さんはアマチュア強豪で、その妹はプロの石井茜三段という環境で育ち、3歳
で囲碁を始めたそうです。小学2年で少年少女の全国大会でベスト16に。関西
棋院の院生を経て、昨年は本格的に韓国で修業を積みました。厳しい環境で才能
を磨き、テレビも全く見ずに、ひたすら囲碁に集中していて、将来はタイトルを目指
したい、ということです。若い才能の活躍は、うれしいことで、がんばってほしいと
思います。