今年の漢字は「災」というとおり、多くの自然災害、人災があった2018年でした。
自然災害としては、西日本豪雨、台風7・12・20・21・24号、北海道胆振沖
地震、草津白根山噴火などがありました。まだ復興されていない地域にお住まい
の方には、お見舞い申し上げます。
人災としては、財務省による組織的な公文書の改ざんと廃棄が、まず頭に浮かび
ます。その責任者だった麻生財務相が、依然として財務相を務めていて、責任を
とっていない、この国の政治は、どうなっているのでしょうか。森友学園の土地取引
への安倍総理夫妻の関与もあいまいなままです。加計学園の疑惑も解明されない
まま当の学部は開校しています。国会が機能不全に陥っているとみているのは、
私だけではないと思います。小選挙区制になって、官邸の力が強くなりすぎ、与党
の自民党の中でも異論が出なくなり、皆イエスマンになっているようです。長く
続いている安倍政権になってから、特に、乱暴な国会審議が目につきます。安全
保障関連の法制もそうですが、直近の外国人労働者の受け入れ拡大についての
入管難民法改正案の審議のやり方は、最悪だったと思います。最近の異論が
出そうな課題は法案に書きこまず、成立してから、審議のいらない政省令で詳細を
決めるやり方が、まかり通っています。きちんと聞かれたことに答えず、今朝は
パンを食べてきたからごはんは食べていないという「御飯論法」という言葉まで
生まれてしまいました。野党が分裂して非力になっていることも拍車をかけて
います。それでも、国民が選んでいない議員はいないわけですから、政治は民度
を表すというように、私たちひとりひとりが、1票を真摯に投じるなど向き合っていく
必要があると思います。そうした中で、地域で共生、協働する活動が全国で
広がっていることは、心強いかぎりです。軽井沢で、私も、いわゆる子ども食堂の
「あたしキッチン」などをしていますが、それぞれが力を合わせて地域の問題を
解決する動きは貴重です。私たちの子どもや孫、将来の世代に、少しでもよい
状態で地球、社会を手渡すために、「災」を取り除く活動を、あきらめずに、来年も
続けていきたと思います。
民主的な政治を作っていく責任があります。