米大リーグ、エンゼルスで投打の「二刀流」に挑んだ、大谷翔平選手（２４）が、
１２日（日本時間１３日）、今季のアメリカン・リーグの最優秀新人（新人王）に
選出されました。日本選手では、１９９５年の野茂英雄投手（ドジャース）、２０００年
の佐々木主浩投手（マリナーズ）、２００１年のイチロー選手（マリナーズ）以来、
１７年ぶり４人目の選出です。この新人王は、全米野球記者協会に所属する記者
が投票したもので、アメリカン・リーグ、ナショナル：リーグ、それぞれ選びます。
投票結果では、大谷は、アメリカン・リーグ東、中、西地区の担当記者から
まんべんなく支持され、１人が２人ずつ選ぶ方式ですが、大谷を１位にしなかった
のは、投票権を持つ３０人のうち５人だけだった、と報じられていて、圧倒的な
支持で選ばれたことが、わかります。大谷は、打者としては１０４試合に出場して
打率２割８分５厘、２２本塁打、６１打点を記録し、盗塁も１０ありました。シーズン
終盤には、４番を打つなど、打線の中核を担いました。投手としては、右ひじの
けががありましたが、１０試合に先発して４勝２敗、防御率は３．３１でした。４月
には、７回まで完全試合という投球も見せました。およそ１００年前の１９１９年の
ベーブルース以来の、二刀流で、５０イニング以上投げ、２０本塁打以上を記録
したことが、大きく評価されたといわれています。大谷選手は、「素晴らしい選手の
名前のなかに並ぶことができるのは光栄」と喜んでいました。また、「フルで
（試合に）出ていたわけではない。やっぱり、フルで出るのが一番いいことという
か、チームに貢献するうえで、大事だと思う。これから先、そこをまずできるように
がんばりたい。」「もっともっとこの先の方が長いと思うので、そこでもっと活躍
できるように、今のうちから、また来年に向けてがんばりたい。」と語っています。
大谷選手の投打にわたる活躍には、夢を見させてもらい応援しています。しかし
、投打の二刀流は、それだけ体を酷使することになり、このシーズンも、けがで
約１ヶ月離脱し、中盤以降は、投手としては、ほとんど投げていません。右ひじを
手術したので、来季は打者に専念する、ということ。新しい道を開き、チャレンジ
していく姿を、長く応援したいと思いますので、是非、体を大事にして、野球の歴史
に残るような活躍を期待しています。