昨日2日午後、第4次安倍改造内閣は、皇居での認証式を経て発足しました。

 

総裁選で首相を支援した論功行賞で派閥の入閣待機組を処遇し、12人が初

 

入閣しました。麻生派から4人、二階派から3人、細田はから3人、岸田派から3人

 

です。一方で、石破派からは、ベテランや中堅ではなく当選3回の山下氏を1人

 

だけ一本釣りし、女性活躍といいながら女性は片山氏ひとりでした。初入閣とは

 

いっても、ベテランが並び、在庫一掃内閣とも言われていて、国会答弁が不安視

 

されている人もいるようです。財務省での、あれだけの不祥事があったのに、麻生

 

財務大臣が、また再任ということは、納得できず、多くの人の批判のコメントが報じ

 

られています。責任を取らない内閣ということなのでしょう。また、党役員には、

 

お友達を、問題があった人も復帰させ、憲法改正を急ぐ布陣と言われています。

 

甘利選挙対策委員長は、金銭授受で2年前に、国会での答弁を逃れて辞任し、

 

まだ納得のいく説明はなされていず、説明責任が果たされていません。また、

 

自衛隊の日報問題で防衛相を辞任してから1年余りの稲田朋美氏を総裁特別

 

補佐にしました。うちわを配って大臣を辞任した松島みどり氏が広報委員長です。

 

憲法改正に向けては、考えを同じくするお友達を配しています。憲法改正推進

 

本部長には、下村元文科相を、意思決定機関を束ねる総務会長には、加藤前

 

厚生相と、側近をあてました。あまりに内向きな人事だと思います。これから安倍

 

第4次内閣は、世論調査でも最優先で取り組むべき課題とされている、年金・

 

医療・介護、景気・雇用など経済政策に、しっかり取り組んでもらわなければ困り

 

ます。参院選を控えて、負担の議論をしないというのでは、社会保障改革はでき

 

ません。3党で政争の具にしないということも含めて合意した社会保障と税一体

 

改革を、2回も消費増税を先送りして反故にしている安倍政権の取り組みを注視

 

したいと思います。超少子高齢社会の安心は、喫緊の課題なのですから。憲法

 

改正については、与党の公明党も慎重ですし、自民党内にも異論が多くあります。

 

決して優先課題ではないので、他の課題を差し置いて、改正に熱を注ぐのは

 

止めてもらいたいものです。金融緩和の出口が見えない財政政策、トランプ氏の

 

アメリカや北朝鮮・ロシアなどとの外交など、問題は山積しています。依然として

 

解決されていない森友・加計問題もあります。統一地方選、参院選だけを見て、

 

身内のための政治を行わないようにしてもらいたいと思います。