台風21号による関西空港などの浸水被害が大きなニュースになっている中、

 

今朝、北海道で大きな地震があり、自然の猛威を感じさせるニュースが1日中、

 

報じられています。北海道の地震は、今日早朝に起き、当初は震度6とされて

 

いましたが、厚真町で震度7と訂正されました。厚真町では、大規模な土砂崩れが

 

起き、周辺の自治体を含めて、これまでに5人が死亡、4人が心肺停止、31人の

 

安否がわかっていません。大規模な停電が起きていることなどから、北海道では

 

空の便も全て欠航、JR北海道も全線で運休、通信手段も絶たれているケースも

 

多く、大変なことになっているようです。一刻も早い救助と、電源の復旧などを

 

祈るばかりです。

 

一方、西日本に暴風と高潮ををもたらした台風21号の被害は全国に広がって

 

いる、と報じられています。大阪、滋賀、愛知、三重の4府県で、11人が死亡。

 

28都道府県で、467人が負傷し、住宅被害は、27都道府県で、一部損壊や

 

床下浸水など1095棟に上りました。中でも、大きく報じられているのが、海上

 

空港の関西空港の浸水被害です。記録的な高潮によって、滑走路が冠水して

 

飛行機が発着できなくなったことに加えて、空港のある人工島と対岸を結ぶ

 

唯一の道である連絡橋に、強風で流されたタンカーが衝突し、利用客など多数が

 

孤立しました。浸水や橋の長期不通は「想定外」と、関西空港を運営する「関西

 

エアポート」では話していますが、東日本大震災の際にも、もう「想定外」は、

 

あり得ないとなったのでは、なかったでしょうか。当初、孤立しているのは3千人と

 

伝えられていましたが、結局8000人だった、とのこと。関西エアポートでは、

 

南海トラフ地震のような地震・津波を想定していて「津波で浸水する可能性は

 

極めて低い」「ライフラインは短期間で復旧する」と業務継続計画に記していて、

 

今回のような事態は想定していなかった、ということです。台風が直撃すると

 

いわれていたのに、十分な職員の配置はなく、閉じ込められた利用客への情報も

 

ほとんど提供されなかったということで、甘い対応だと思います。孤立した利用客

 

は、6日朝までに、バスなどによる輸送で、ようやく空港の外へ移動しました。関西

 

空港は、格安のLCCなども発着し、今年は、1日500便を突破し、約8万人が

 

利用しています。観光や輸送の一大拠点となっているのですから、防災には、

 

もっと万全を期してもらいたいものです。国内では、関西空港のほかに、中部、

 

神戸、北九州、長崎の各空港が、海上空港としてあります。これだけ予想できない

 

気象災害が、世界的に起きているのですから、関西だけでなく、すべての海上

 

空港での備えが必要だと思います。関西空港は、明日から、被害が少なかった

 

B滑走とと第2ターミナルを使って、一部の便で運航を再開するそうです。海外から

 

の観光客を増やすことを、政府あげて取り組んでいますが、防災を徹底しないと

 

訪日客が減ることにもなりかねません。