防衛省は、22日、米空軍の輸送機CV22オスプレイ機5機が、10月1日に、

 

横田基地(東京都福生市など)に配備されると明らかにした、と報じられています。

 

2024年ごろまでに、10機に増やす計画だそうです。国内では、普天間飛行場

 

(沖縄県)に米海兵隊仕様のMVオスプレイ24機が配備されていますが、空軍

 

仕様で特殊作戦を担うCV22の配備は初めてのことになります。オスプレイは、

 

事故やトラブルが多発していて、基地周辺や訓練予定地では、不安視する声が

 

あがっています。沖縄だけに負担を押し付けずに、本土でも分担して、ということ

 

には、私も同感です。しかし、安倍政権のもとで、どんどん防衛費が増え、集団的

 

自衛権も認め、世界の戦いに巻き込まれそうな懸念が強くあります。CV22は、

 

敵地に潜入し、人質を奪還する任務などを担う特殊作戦部隊の輸送に用いられ

 

ます。このためMV22に比べて、夜間飛行や地形に沿って低く飛ぶ能力が

 

強化されていて、低空飛行訓練や小銃・重機関銃の射撃訓練を実施していくと

 

みられています。騒音への対策も必要だと思われます。訓練候補地としては、

 

三沢対地射爆撃場(青森県)、群馬・新潟・長野3県の周辺空域、陸上自衛隊

 

東富士演習場(静岡県)、北富士演習場(山梨県)、沖縄県の訓練場などが挙がっ

 

ています。しかし、防衛省は、「いつどこでどういう訓練をするかは米軍の運用のた

 

め分からない」としていて、これでは無責任で、住民の理解を得るのは難しいと

 

思います。ホテル地区といわれている訓練空域に私が住んでいる長野県も入って

 

いて、これまでも軽井沢の上空を飛んだのではといわれたこともあり、その時は、

 

他のヘリコプターとは違い、窓ガラスがビリビリ震えたりしていました。横田基地に

 

配備されることによって、抑止力が向上するという意見もありますし、宣伝効果を

 

狙った配備という見方もあります。基地周辺や訓練予定地の住民の安全の確保

 

は、してもらわなければなりません。そのためには、米軍の言いなりになるのでは

 

なく、しっかり情報提供を求めて、住民の理解を得ることが必須だと思います。