大阪北部地震から、昨日2日で2週間経ちました。塀の危険性が3年も前に指摘

 

されていたのに、学校からの要請で現地に行った職員は無資格で、目視と叩いて

 

みただけで、安全を確保するための機会をミスミス逃していた、とのこと。大切な

 

小学4年生の少女の命が、このような大人たちの杜撰な対応で失われてしまった

 

ことに、憤りと悲しみをおぼえます。この事故を機に、全国の学校で安全点検が

 

進み、建築基準法に合わない疑いのあるブロック塀が、少なくとも2498校で

 

確認され、数はさらに増える見込みで、撤去や補修の費用が課題になりそうだ、と

 

報じられています。6月29日現在、31道府県が点検対象とした約1万11千校の

 

うち、少なくとも2498校で存在を確認したそうです。東京や広島など16都県も

 

点検を進めていて、さらに増える見込みです。建築の専門家によると、ブロック塀

 

は、戦後、安価で燃えにくいことなどから広く普及した、ということです。学校では、

 

プライバシーを守るためにプールの周囲などにブロック塀が建てられました。

 

しかし、耐震化は校舎や体育館が中心で、ブロック塀まで注意がゆきわたって

 

いませんでした。撤去や補修の費用は、例えば、北九州市では、数億円の予算を

 

必要としていて、国の補助がないとできないとしています。宮城県沖地震、阪神・

 

淡路、熊本などの地震で、ブロック塀の倒壊で死者が出て、建築基準法も見直

 

されたのに、なぜ問題が共有されなかったのか。予算は国も補助して捻出し、

 

一刻も早く撤去・補修をしてもらいたいものです。また、ブロック塀は、学校だけに

 

あるわけでは、ありません。宮城県では、小学校の通学路にある危険なブロック塀

 

を所有者に伝え、撤去などの助成制度を紹介している、ということです。自治体と

 

国が力を合わせ、また私たちも危険なブロック塀をチェックする目を持ち、この

 

ような悲劇が起きないようにしていかなければと思います。