昨日29日、アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期線(6日開催)

 

で、日大選手が関学大選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大が

 

所属する関東学生アメフト連盟は、東京都内で臨時理事会を開き、日大の内田

 

正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチの指示だったと認定し、2人を最も

 

重い除名処分にしました。後日、総会で正式に決める、ということです。誰が見ても

 

勇気を持って語った負傷させた選手の話が信じられるもので、指示をしていないと

 

しらを切る前監督と前コーチの会見は、みっともないものでした。被害選手の父親

 

が、反省の気配もないと刑事告訴に踏み切ったのは、当然だと思いました。でも、

 

関東学生アメフト連盟が、正しい判断をしてくれて、少しは救われた思いがします。

 

負傷させた選手の証言だけでなく、日大選手たちが指示を聞いていたこと、また

 

プレーを見ていなかったという前監督が、見ている映像なども、うそを証明すること

 

になった要因かと思います。日大選手たちは、そのことを声明文に書くとも言われ

 

ていましたが、昨日発表された声明文には、その点はなく、「監督・コーチに頼り

 

切りになり、その指示に盲目的に従った」と事態を招いた要因を挙げています。

 

また、「監督・コーチとの間や選手間のコミュニケーションも十分ではありません

 

でした」と反省の気持ちが述べられています。そして「部の指導体制も含め生まれ

 

変わったと認めていただいた時には、プレーできる機会をお許しいただければ

 

ありがたい」とし、「そのときにはチームメートにも戻ってきてもらいらい。一緒に

 

プレーできればと願っています。」と負傷させた選手の復帰についても述べて

 

います。2人の処分の他に、関東学生アメフト連盟は、森琢コーチを資格はく奪、

 

タックルした選手とチームとしての日大を今年度の公式試合の出場資格停止処分

 

とすることを決めています。ただ、選手とチームへの処分は、今後、反省文の提出

 

や再発防止策の策定、抜本的な改革などを条件に、理事会の承認を経て解除

 

される、ということです。監督が全体的な権力を握っていて、大学の常務理事で

 

人事の責任者だったという独裁のような信じられない構図だったものを、変えて

 

いくのは大変だと思いますが、選手たちは犠牲者のように思いますので、是非、

 

選手たちの声も反映して、抜本改革をし、タックルした選手も含めて、新しい気持ち

 

でプレーできるようになることを願っています。