イギリスのチャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の次男ハリー王子(33)が、
19日正午(日本時間午後8時)、ロンドン郊外のウィンザー城で、アメリカの俳優
だったメーガン・マークルさん(36)と結婚式を挙げました。式に参列したのは、
友人など約600人と、これまでのように各国の首脳ではなく、地域で慈善活動を
する人や若者など一般の人2640人、ということで、新しい王室の幕開けを感じ
ます。結婚式は、城の中のセント・ジョージ礼拝堂で行われました。出席できな
かったメーガンさんの父親に代わって、チャールズ皇太子がメーガンさんと
バージンロードを歩き、ハリー王子が「ありがとう」と言う、ほほえましい光景も
ありました。人口約3万人の町に、この日は10万人以上が祝福に訪れ、式を
終えた2人は、ウィンザーの町を約25分パレードしました。ハリー王子は、早くに
母であるダイアナ妃を失い、やんちゃを繰り返していましたが、離婚歴があり、
アフリカ系アメリカ人ということで反対もあったメーガンさんと結婚でき、幸せそうで
ほんとうによかったです。政治家を招かず、一般の人を城に招待したこと。人々に
ピクニックのように昼食を持参することを呼びかけたこと。また、結婚祝いの代わり
に、子どものエイズ患者やホームレスなどの支援に取り組む7つの団体に寄付を
呼びかけたこと。ウェディングケーキは、ロンドンでケーキ店を営むアメリカ人女性
に頼み、伝統のフルーツケーキではなく、レモンとエルダーフラワーというハーブを
使ったものにしたこと等、新しい企画がいろいろあったとのこと。特に、子どもの
エイズ患者などを支援する団体への寄付を呼びかけたのは、故ダイアナ妃も、
そうした支援活動に熱心だったからでしょうか。イギリスでは、昨年、テロが相次い
だため、警察の狙撃手も配置され、ドローンの飛行も禁止されましたが、何事も
なく、よかったです。お二人の幸せを願い、人気のあるウィリアム王子一家とも
ども、新しい英王室を担っていくことを期待します。