今日は、上田市の戦没画学生の絵画を展示している美術館「無言館」の成人式
に行ってきました。館長の窪島誠一郎さんが、全国を歩いて集めた絵を描いた
戦没画学生とともに成人式を行なおうというもので、今年で16回目、ということ
です。毎年ゲストが、参加した新成人にメッセージを手渡します。今年のゲストに
池上彰さんに来てほしいと窪島さんに頼まれ、忙しい方なので無理かと思いつつ
連絡をしたところ、以前に無言館を訪れたことがあり、来てくれるということで、
私が上田駅からの送迎ならびに秘書役をしました。このところ毎年20人位の
新成人が全国から集まっていました。池上さんのネームバリューだと思います
が、今年は50人も集まりました。毎年、保護者の方からの申し込みが多いのに、
今年は、新成人本人からの申し込みが多かったのが特徴、と窪島さんが話されて
いました。50人のプロフィールが池上さんに送られていましたが、忙しいのに
メッセージを書けるのか、昨日まで窪島さんは、心配されていました。上田駅で
迎えて聞いたところでは、今夜放送の2時間の特番に、急遽、南北朝鮮の会談を
入れることになって、昨夜、その部分の収録をし、東京駅近くのホテルに泊まって、
徹夜で書いた、とのこと。無理をさせて、申し訳ないかぎりです。明日は3時間の
特番、1日にも特番があって、その間に大学の授業をし、3日からはイスラエルと
のこと。日本を代表するジャーナリストとして活躍してほしいですが、体調が心配
ではあります。でも、今日参加した若者たちは、一生の記念になったと思います。
成人式は、池上さんからひとり1人にメッセージが手渡され、握手。池上さんからの
ご挨拶、来賓の全盲のイラストレーターのエムナマエさんのご挨拶と絵本の
プレゼント、館主の窪島誠一郎さんの「無言の詩(うた)」の朗読、近くにお住まい
のコカリナ奏者の黒坂里太郎さんと妻の矢口周美さんのコンサートで、1時間ほど
でした。気持ちのよい青空の下、新緑の樹木に囲まれ、ウグイスが鳴き、最高の
雰囲気でした。連休の渋滞に巻き込まれて1時間以上到着が遅れた、東京からの
4人には、その後の昼食会場で、メッセージが手渡されました。昼食は、無言館の
裏庭で、近くの女性のみなさんが、例年のように、タラの芽、コゴミ、タンポポなど
の山菜やアスパラ、カジカなどの天ぷらを揚げたものを、ご馳走になりました。その
間も、池上さんは、写真撮影などに引っ張りだこでした。全員で記念撮影をし、
新幹線に間に合うよう、上田駅まで送って、ホッとしました。今日の上田市内は、
真田まつりで混雑していて、軽井沢まで戻るのに、1時間半ほどかかりました。