共同通信社や朝日新聞社が、14、15両日に実施した全国電話世論調査で、

 

安倍内閣の支持率が下落しています。共同通信社の調査では、学校法人加計

 

学園の獣医学部新設計画を巡る「首相案件」文書に関する安倍首相の説明に

 

「納得できない」という回答が79.4%に上っています。「納得できる」は、13.2%

 

だけでした。また、野党が求めている元首相秘書官の柳瀬氏の証人喚問が必要

 

という答えは66.3%、不要は27.6%でした。政府の手続きが「不適切だった」

 

は68.6%、適切は21.1%でした。内閣支持率は37.0%で、3月31日、4月

 

1日両日の前回調査より5.4ポイント減っています。第2次安倍政権発足以降

 

では、東京都議選直後の昨年7月の35.8%に次ぐ低さになっています。不支持

 

は52.6%で、支持を上回る逆転状態が続いています。陸上自衛隊イラク派遣

 

部隊の日報隠ぺい問題を受けて、シビリアンコントロール(文民統制)が機能して

 

いないという回答が78.4%に達しています。9月に予定されている自民党総裁

 

選について、次期総裁に誰がふさわしいかという問いには、石破元幹事長が

 

26.6%(前回比2.5ポイント増)、小泉進次郎筆頭副幹事長が25.2%(同

 

1.7ポイント増)、安倍首相18.3%(同4.8ポイント減)となっています。朝日

 

新聞社の調査でも、内閣支持率は31%(前回3月調査と並ぶ)、不支持率は

 

52%(前回48%)となっています。これだけの隠ぺい、改ざんなどが続いて、

 

国会審議でも疑惑は解消されるどころか深まるばかりという現状では、当然の

 

数字かと思います。また、この週末14日(土)には、相次ぐ問題に抗議する市民

 

集会が、国会前であり、主催者発表で3万人を超える人が集まった、と報じられて

 

います。また、14日夜には、作家の澤地久枝さんが中心になって呼びかけた

 

「キャンドルデモ」も国会前であり、2月に死去した俳人の金子兜太んに澤地さん

 

が頼んで揮毫してもらった「アベ政治を許さない」のプラカードをオレンジ色の小型

 

ライトを持つ、もう一方の手に持って、数百人が参加した、ということです。これだけ

 

の問題が積み重なっているのは、安倍政権が一強でゆるみが出ているとしか

 

思えず、国民の声に耳を傾けてもらいたいと切に思います。