環境省が、全国の都道府県で出されたごみの量をまとめた調査結果を、長野県
が12日に発表しました。これは、一般廃棄物処理事業実態調査(2016年度
実績)によるもので、長野県の1人1日当たりのごみの排出量が822グラム
(前年度比14グラム減)で、3年連続全国最少になりました。2位は滋賀県、3位
は熊本県でした。長野県の822グラムは、全国平均の925グラムより100グラム
余り少なくなっています。県内では、南佐久郡川上村が303グラムと最も少なく、
同郡南牧村、下伊那郡泰阜村と続いています。なぜ長野県で、ごみ排出量が
少ないかというと、市町村では、ごみ袋の有料化、ごみの分別収集の徹底、生ゴミ
などを堆肥化する事業に補助金を出すなどの工夫をしています。また県では、
2008年からレジ袋削減県民スクラム運動として、県民に買い物時のマイバッグ
持参を推奨しています。また、2010年からは「食べ残しを減らそう県民運動」と
して、県内の飲食店などに、客に「ご飯の量は少なめにしますか」と尋ねることを
推奨して、食べ残しを減らす地道な活動をしてきた、ということです。また、松本市
が発祥の「30(さんまる)・10(いちまる)運動」を呼び掛け、会合で乾杯後30分間
は席を立たずに食事をし、終了10分前に席に戻り再度食事をする、ということも
浸透しています。こうした取り組みの他、県内では農村地帯を中心に、農地に
埋めるなどの方法で生ごみを堆肥化して処理する農家も多く、各家庭でごみを
処理する方法を、県も推奨しています。県としては、800グラムを切るために、あと
約20グラム、ミニトマト1個分減らすことを達成したい、としています。日本では、
年間の、まだ食べられるのに捨てられている食べ物=食品ロスが、642万トンと
推計されています。私たちも、フードバンク軽井沢として、賞味期限が1ヶ月以上
あり、それぞれの家庭などで眠っている食品を集め、必要としている方を支援
したり、いわゆる子ども食堂のあたしキッチンで使ったりしています。こうした取り
組みも、ごみの減量化に役立っていると思います。それぞれが、できる工夫をして
ごみを更に減らしていきたいものです。