森友、加計、自衛隊日報隠ぺいなど一連の問題を受けて、自民党内にも動揺が
広がり、首相の責任論が噴出している、と報じられています。秋の党総裁選への
影響が避けられない、「安倍一強」のゆらぎとも、いわれています。自民党の各
グループは、木曜日に会合を開きますが、伊吹元衆院議長と石原前経済再生
担当相は、「道義的責任」ということばを使い、谷垣グループの逢沢元国対委員長
は「国民は怒りを通り越してあきれかえっている」として、第二次安倍内閣発足
以来のピンチと訴えました。石破元幹事長は「批判するなという人もいるが、自浄
作用を失うことの方がよほど怖い」と発信をしていくことを語っています。小泉
進次郎筆頭副幹事長も、加計問題への関与を否定する柳瀬元首相秘書官の説明
を「理解できない」としています。今まで、官高党低とまでいわれて権限を強めて
いた安倍首相に、一連の問題が、ボディーブローのように効いてきているという
ことかと思います。連日、国会でも、新聞やTVでも、ずさんな公文書の扱いや、
「記憶によると」と枕詞をつけての逃げの答弁など、ほんとうにうんざりです。
日本の民主主義の根幹が揺るがされているようで、強い危惧の念を持ちます。
公文書を捨てたり、隠したり、改ざんするなど、公文書管理法によって、2011年
から、公文書は国民共有の知的資源で、現在と将来の国民に対する説明責任を
負うと明確に規定されていることに、反しています。公文書は官僚の私有物では
なく、国民のためにある、ということを、私たちも改めて肝に銘じ、おかしいことは
指摘していくことで、公務員に意識を変えてもらう必要があります。うんざりし、
呆れかえる、森友、加計、自衛隊の日報問題など、まずは、国会で事実関係を
明らかにすることからスタートだと思っています。