大リーグに挑戦した、エンゼルスの大谷翔平選手の開幕戦からの大活躍は、
とてもうれしいことです。国内が暗いニュースが多いためもあって、楽しそうに
投手としてもバッターとしても活躍している姿に、心躍ります。3日に、エンゼルス
の本拠地アナハイムで、8番・指名打者で出場、打者としてデビューした大谷選手
は、メジャー初ホームランを打つなど4打数3安打3打点、2得点1三振でした。
1回の初打席で3ランを打ち、3回にはライト前安打、8回にはセンター前安打と
いう見事な成績で、チームの大勝に貢献しました。ホームランを打って、ベンチに
戻っても、皆知らんぷり。初ホームランの時の儀式だそうで、普通なら、どうした
のかと戸惑うところ、大谷選手は、仲間の選手の肩を「ねー、ねー」とでもいう
ようにたたき、多くの選手の祝福の輪が広がりました。愛される人柄が表れて
いるようで、ほほえましく映像を見ました。そして、4日には、やはり8番・指名打者
で出場した、前日と同じインディアンズ戦で、2試合連続ホームランを含む5打数
2安打2打点と活躍しました。しかも、インディアンズの投手は、昨季アメリカン
リーグの最多勝、最優秀防御率、自身2度目のサイ・ヤング賞を獲得したクルバー
選手だったので、実力を示す、絶好の機会だったのだと思います。投手としては、
すでに1勝をあげていて、大リーグでも、ベーブルース以来の2刀流としての
活躍が期待できます。オープン戦では、投打ともに、いまいちで、マイナーリーグ
からスタートしたほうがよい、という声もあったのに、この活躍ですっかり評価が
変わったようです。花巻東高校から、直接大リーグに行こうとしていた大谷選手を
日本で体も作り、2刀流もできるようにするからと説得して、ここまで育てた
日本ハムの栗山監督の功績は大きいと思います。また、オープン戦で、成績が
上がらなかった新人の大谷選手を、冒頭から使ったエンゼルスのソーシア監督も
評価されてよいと思います。いろいろな意味で、運がついている、持っている大谷
選手の、あのきれいなフォームでの打者としての活躍、165キロと大リーグでも
2番目の速さの球を投げられる投手としての活躍、期待したいと思います。