第12回冬季パラリンピック・ピョンチャン大会は、昨日18日夜、閉会式が行われ、

 

10日間の障害者スポーツの祭典が終わりました。冬季史上最多の49ヶ国・地域

 

から約570人の選手が参加しました。パラリンピック旗は、次回2022年大会の

 

開催地の北京に引き継がれました。日本からは、38選手が出場し、金3、銀4、

 

銅3の計10個のメダルを獲得しました。前回ソチ大会の6個を上回りました。

 

最終日のアルペンスキー女子の回転でも銀メダルを獲得した村上桃佳選手(21)

 

は、出場した競技のすべてでメダル5個を獲得し、素晴らしいと思います。開会式、

 

閉会式ともに、村上選手は旗手も務めています。スノーボードの成田緑夢(ぐりむ)

 

選手(24)は、兄童夢さんと今井メロさんとの3兄弟として知られていましたが、

 

トランポリンの練習中に負傷し、下半身がマヒ。それでもめげずに、今回の

 

パラリンピックで、男子スノーボードバンクドスラロームで金メダル、スノーボード

 

クロスで銅メダルを獲得しました。ぐりむ選手の明るい笑顔と、前向きなコメント、

 

そして、応援する家族のみなさんの喜びに、感動しました。メダルを獲れなかった

 

選手も含めて、障害を乗り越えて懸命にスポーツに取り組む姿は、多くの人の心

 

に響くものだったと思います。課題も見えたパラリンピックだったとも指摘されて

 

います。ひとつは、この2人は若いですが、全体に高齢化が進んでいて、若い障害

 

者スポーツの選手を育てる必要があること、それには、育てる人材、練習場所

 

など、健常者スポーツとの間に、まだまだ大きな差があること等です。2020年

 

には、夏季ですが、東京オリンピック・パラリンピックがあります。小池都知事も

 

現地を視察していましたが、バリアフリーなど施設の課題、移動の負担、

 

ボランティアの養成など、パラリンピック固有の課題にも、積極的に取り組んで

 

ほしいと思います。