この時期、花粉のため、排気ガスとのミックスか、症状が強く出る東京には、
なるべく来たくないのですが、この数週間、母の入退院が繰り返されていて、頻繁
に東京に来ています。それでも、軽井沢よりは1ヶ月位、季節の進み方が早い
東京では、昨日桜が開花し花は楽しめますた。狛江の周辺でも、桜は少し花を
開き、梅や白モクレンは満開です。
さて、先日、大学生の1日の読書時間について、53%の学生が、「ゼロ」と答えて
いたのには、驚きました。全国大学生協連が、毎年行っている学生生活実態調査
の2017年版です。2012年版では、「ゼロ」は35%だったので、5年間でゼロが
20%近く増えて、初めて半数を超えました。スマホ、SNSの普及と関係があるの
ではないかと思われますが、報告書によると、本離れとスマホの間には、あまり
関係がない、ということです。同志社大学の研究によるものと説明されています。
大学生の読書時間の減少の主な原因は、高校での読書週間の低下にある、と
報じられています。自由記入欄には、「小学生のころがいちばん読んでいた」
「高校からはリポートや入試のための読書で、自分の興味から読むことがなく
なった」など、小中学生時代とは違って、高校で読書が途切れていることが、
わかります。大学生だけでなく、文化庁の「国語に関する世論調査」の2014年版
では、約半数が1ヶ月に1冊も本を「読まない」、65%が「読書量は減っている」
と答えていた、とのこと。読まなくなった理由は、仕事や勉強が忙しいが51%、
視力など健康上の理由が34%、情報機器で時間がとられるが26%となって
います。私は、子どもの頃から、本を読むのが好きでした。仕事をしながら子育て
をしている間は、なかなか読めませんでしたが、仕事を終えて、軽井沢でボラン
ティア中心の生活になり、何がよかったかというと、思いきり読書ができること
です。勉強や知識を深めるために読む本と、小説など趣味で読む本を並行して
読んでいて、3~4日に1冊は、読んでいます。大学の特別講義でも、人との
出会いを大切にすること、情報にアンテナを張ること、そして知識を深めるため
には読書をと話しています。日々経験できないことなどを本で知ることができます。
軽井沢で図書館を支援する友の会の活動をしているのも、本が好きだからです。
子どもの頃からの読書習慣が持続するように、子育ての中で、工夫をしていって
もらえればと思います。