ピョンチャンオリンピックは、選手のみなさんの熱のこもった競技に、連日、多くの
感動をもらいました。昨日も、スピードスケート新種目の女子マススタートで、高木
菜那選手が金メダルを獲得。女子のカーリングでは、LS北見の日本が、3位決定
戦で、前回銅メダルのイギリスを敗り、銅メダルを獲得しました。今回の冬季
オリンピックでは、軽井沢がカーリングが盛んで、長野オリンピックでカーリング
競技を行ったアイスパークもあり、男子のSC軽井沢クラブは8位でしたが、町
全体で関心を持って見ているようでした。LS北見の藤沢五月選手は、軽井沢に
本拠地を置く中部電力の選手として活躍していましたが、オリンピック選考に敗れ
挫折していたところを、出身地の北見でカーリングチームを立ち上げた本橋真理
選手に声をかけられてLS北見に入り、今回の活躍につながりました。このチーム
の吉田知那美選手の「そだねー」という北海道弁も入った元気な声が、一躍有名
になりました。それぞれが挫折も経験しながら、このチームの笑顔、明るさが
もたらした勝利というようにも感じられました。控えにまわった本橋真理選手の
夜遅くまでストーンのチェックをして選手に合うストーンを選んだり、おやつタイムの
果物を用意したり、選手たちの心の支えになったりの貢献も大きかったと報じられ
ています。また、カナダのリンドコーチの力も大きかったと。多くの感動を呼んだ
ピョンチャンオリンピックですが、次の東京オリンピックにもつながる課題もたくさん
見えてきたように思います。ひとつは、アスリート・ファーストではなく、巨額をIOC
に出したアメリカのNBCなどの放送権への配慮から、異例の競技時間になった
ことです。フィギュアスケートは夕方から夜にかけてが通常なのに、朝からの競技
になり、選手たちは、コンディション調整が大変だったようです。また、スキーの
ジャンプは、夜の時間で、強風のためもあり、極寒の中で深夜までの競技になり、
葛西選手も、これは中止なんじゃないの、と思ったと伝えられています。スノー
ボード競技でも、強風で転倒者が続出。この日のために練習を重ねてきた選手
たち第一であってほしいものです。また、ボランティアへの処遇がひどく、途中で
帰る人が続出とも報じられていました。東京オリンピックでも、同様の懸念があり、
アメリカやヨーロッパの放送時間に合わせた競技時間でよいのか、東京の猛暑
対策をどうするのか等、課題に、あと2年、対応策を考え実行してほしいと思い
ます。