毎年、1月2日、3日は、テレビで箱根駅伝を、何かしながらですが見ていて、若い

 

スポーツマンの走りに感動をもらっています。今年は、往路は東洋大学が、1区

 

から一度も首位を譲らず往路優勝しましたが、総合優勝は、青山学院の4連覇

 

でした。青学の原監督が、復路の6,7,8区が勝負だと思っていたというとおり、

 

6区の山下りでトップに立ち、7区の1年生が区間新の走りをし、8区のエース

 

下田で、優勝を確信する6分もの差を2位の東洋大につけ、完勝でした。大学

 

3大駅伝の大学駅伝、出雲駅伝では、青学は優勝できませんでしたが、箱根の

 

4連覇は、さすがです。4年で選手が卒業してしまう大学駅伝で勝ち続けるのは、

 

大変だと思いますが、やはりよい指導者の役割が大きいのでしょう。青学は、

 

箱根駅伝の出走経験や出場校OBではなかった原晋さんが36歳の時に、母校

 

である世羅高校の関係者から紹介を受け、2004年に青山学院大学陸上競技部

 

監督に就任しました。箱根駅伝に3年で出場、5年でシード権、10年で優勝争いと

 

宣言しましたが、3年目の2006年予選会で16位と惨敗して責められ、長距離

 

部門も廃止寸前になった時期もあったそうです。しかし、2009年に箱根駅伝に

 

出場し、2010年には8位でシード権を獲得。2012年に出雲駅伝で初優勝。

 

2015年に箱根駅伝で初の総合優勝をし、2017年には、大学駅伝三冠を達成

 

しました。2017年には、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科スポーツ

 

マネジメントコースに在学中、とのこと。科学的なトレーニング、選手に魔法を

 

かけたように走らせる方法など、著書も多く、サラリーマンから常勝チームの監督

 

になった原監督は、メディアからも引っ張りだこです。今日も、青学の選手たちは、

 

苦しいのでしょうが、時折笑みも浮かべながら楽しそうに走っていました。2位の

 

東洋大学も、10区のうち4年生は1一人だけで、1、2年生が大半を占め、来年

 

以降も楽しみです。3位が早大、4位が日体大、5位が東海大でした。一生懸命

 

走っている選手が、ゴールが見えているのに時間内にタスキをリレーできず泣き

 

崩れる姿も、今年も見られました。世界が混沌としていて、あまり明るいニュースが

 

ない中で、爽やかな力のぶつかり合いが、心躍らせるのだと思います。