今日の軽井沢は、昼頃から小雪が舞っていて、うっすらと雪化粧しています。

 

安倍総理が、政権に復帰して第2次安倍政権を発足させて、今日で5年になり

 

ます。「安倍一強」「首相一強体制」といわれ、一見盤石に見えます。これからも

 

経済最優先で、来年秋の自民党総裁選での3選をねらい、長期政権を担って、

 

憲法改正の実現や、外交での実績づくりを目指す考え、と報じられています。経済

 

最優先といっても、大規模な金融緩和と財政出動による「アベノミクス」からの景気

 

拡大は、戦後2番目の長さとされていますが、賃金は上がらず、景気がよいという

 

実感はありません。大企業優先ではなく、もっと再分配機能を強化することが必要

 

です。肝心のデフレ脱却は宣言できていません。「成長と分配の好循環」が

 

キーワードということですが、昨日も触れたように、財政健全化を遠のかせて

 

バラマキを続けては、将来は明るくないと思います。また、北朝鮮情勢が緊迫する

 

中、米国第一を主張するトランプ大統領との間合いも難しく、核・ミサイル開発や

 

拉致問題の解決は見通せていません。「女性活躍」「一億総活躍」「働き方改革」

 

「人づくり革命」とスローガンは、どんどん強いことばになっていますが、「革命」と

 

まで言ってしまって、この次は何が出てくるのか恐ろしくさえ感じます。もっと

 

地道な政策、法案を作って、一歩ずつ進めてほしいものです。一時、自民党内から

 

出ていた異論も、今のところ静かになってしまっています。党内でも大いに議論

 

して、官邸だけが全てを決めるというやり方を変えてほしいと思います。朝日新聞

 

社と東京大学の谷口研究室の共同調査(有権者対象)で、長い目で見ると自分

 

が「自民党寄り」だと考えている人が46%にのぼることがわかった、ということも

 

報じられています。政党への長期的支持を調べ始めた2009年以降、もっとも

 

高い数字で、自民支持の根強さをうかがわせる結果、とのこと。また、「長期的に

 

自分が無党派だ」と考えている人の比例区の投票行動でも、自民が強さを示して

 

いる様子が明らかになっています。別の調査で、10代、20代は、約半数が自民

 

党を支持しています。保守支持というより、現実主義なのだという分析もあり

 

ました。やはり、一強はブレーキがかからず、強権発動にもなりかねませんので、

 

野党にがんばってもらって、選択肢を豊かにしてほしいと願っています。