相撲界に激震が走った暴行問題で、昨日29日、横綱日馬富士が引退を決め、

 

会見を行いました。頭を下げ、しっかりしたことばで、いかに相撲を、日本を愛して

 

いるかを語った日馬富士。このように語れるなら、なぜことばではなく、暴力を

 

ふるってしまったのか残念です。一方で、ものも言わず姿も現さない被害者の

 

貴ノ岩の傷の写真を見ると、いかにひどい暴力だったのかがわかり、暴力は

 

許されないので、引退はやむを得ないと思います。事実関係が、貴乃花親方の

 

協力拒否などで明らかにならない中での引退には、すっきりしないもやもやした

 

感じがあります。これまでの危機管理委員会や警察の聴取で、日馬富士は、

 

素手だけではなく、カラオケのリモコンで殴ったとのこと。暴力や八百長問題など

 

で人気が低迷した中で、土俵を守ってきたことに、モンゴル出身の力士が貢献して

 

きたことは確かです。貴乃花親方が、相撲協会を徹底的に改革するために沈黙を

 

守っている、と言われますが、何も話さないと、貴乃花親方のモンゴル力士嫌いの

 

エピソードなどが出てきて、よくわからなくなっています。日本相撲協会は、

 

公益財団法人になっていることもあり、もっとガバナンスをしっかりしてもらいたいと

 

思います。そうでないと、一生懸命相撲をとっている人たちにも、相撲ファンにも

 

役目を果たせないと思います。今日の日本相撲協会の定例の理事会は、異例の

 

3時間以上にわたりました。このあと八角理事長が会見をするということですが、

 

これまで調査への協力を断ってきた貴乃花親方に対して、改めて協力要請が

 

行われたものとみられています。1日も早く、事実関係が解明されて、安心して

 

相撲を楽しめるようになるとよいと思っています。