昨日11日午後5時20分ごろ、沖縄本島北部の上空を飛行していた米軍
普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備のCH53E大型輸送ヘリコプターが
訓練中に出火して、東村高江の米軍北部訓練場に近い民間地に緊急着陸
しました。米海兵隊が発表しました。機体は、炎上して大破しましたが、乗員
7人や周辺住民にけがはなかった、と報じられています。けが人が出なかった
のは幸いですが、テレビのニュースで見ても、機体は真っ黒に焼け、大破して
いて、民間の住宅地などに落ちたらと思うと、ゾッとします。現場は牧草地で、
米軍が航空機などで消化活動を行い、約3時間後に鎮火した、とのこと。翁長
知事は、「昨年の(オスプレイが大破した)事故から1年もたたないうちに、再び
県内で事故を起こしたことに強い憤りを感じる。原因究明がされるまでの
同型機の飛行中止を強く要請する」と述べていて、当然のことだと思います。
選挙中ということもあるのか、安倍総理も、民放番組で、すぐに「大変遺憾だ。
安全第一で考えてもらわなければ困る」と述べました。米軍北部訓練場は、
訓練場の半分以上を返還する条件として、昨年末までに、ヘリコプター
着陸帯(ヘリパット)6ヶ所が移設されている、ということです。そのため、
周辺では、ヘリコプターや輸送機オスプレイが頻繁に飛んでいます。住民は、
今回の事故に、「怒りしかない」などと憤っています。今回の選挙は、政党の
離合集散に焦点があたり、沖縄の問題の影は薄いようですが、大事な争点
だと思います。米軍基地など沖縄県を取り巻く問題について考える長野県内
の7つの市民団体が、昨日11日、互いに情報共有をして交流するための
「信州沖縄ネット」を結成したことが、長野県ではニュースになっています。
また、米軍の輸送機オスプレイの飛行に反対する長野県内の市民団体
などが、軍用機の飛行情報を集めて監視する「オスプレイ配備の中止を
求める県連絡会(仮称)」を年内にも立ち上げることも、わかっています。
長野県は、こうした活動が盛んですが、全国的には、どうなのでしょうか。