先日も、ようやく臨時国会が開会するというのに、何の議論もせず、冒頭解散は
おかしい、と書きましたが、その後も、自民党内からでさえ大義のない解散は
理解されない、という声が上がっています。森友・加計問題から逃げて、野党の
体制が整わないうちに、という党利党略というか、自己保身のための解散は、
理解できません。そうした中で、消費税の使途の変更を問いたい、という話が
出てきています。全額を社会保障の維持・拡充に使うということで、2012年に
政権にあった民主党と自民・公明の3党で合意したことにも反します。これまで
社会保障のために重ねてきた借金を、次の世代に負わせるのではなく、可能な
かぎり現役世代で返していこうということから、5%の増税のうち4%を借金返済
に充て、1%分で新たに加えた子育て支援などをすることになっていました。
確かに充実分が少なく、負担感ばかりという受け止めはあると思います。
安倍総理が新たに選挙で問いたいとしている、幼児教育の無償化や
返済しなくてよい奨学金に充てるということは、よいという方もあるかとは
思います。この案は、民進党の前原代表が掲げているもので、またまた
争点つぶしのパクリといえます。しかし、本来の考え方としての社会保障に
教育は入っていません。そして、財政健全化もますます遠のくということで
よいはずは、ありません。そこのところを、目先の損得ではなく、多くの人が
理解し納得できるように、政策を実現できる政府与党は特に説明する責任が
あると思います。さて、今日は彼岸の入り。このところ、軽井沢は、めっきり
秋めいて、昨夜も10度をきって寒い位でした。コスモスと浅間山、少し色づき
はじめた雲場の池、シュウメイギクなどをご覧ください。