野党が、憲法に基づいて要求していた臨時国会の開催を、都合がよくなるまで
先送りしておいて、ようやく今月28日に召集するとしたところなのに、その冒頭
解散も含めて、総理は年内解散を考えている、というのですから、呆れます。
自分のこと、自分の党に都合のよい状況を作れば、いつでも解散する、という
ことで、よいのでしょうか?安倍総理が、解散を考えているのは、報道各社の
世論調査で、都議選惨敗後下がっていた支持率が回復してきていること、
民進党が離党などで混乱しているとみていること、小池都知事と連携する国民
ファーストの行方が不透明なことなどから、判断したものとみられています。
任期まで1年になれば、解散があることは考えられますが、北朝鮮のミサイル
問題などがある時に、解散総選挙で、空白を作ってよいとは思いません。また、
臨時国会で、森友・加計問題などを追及されることから逃げるため、ともいえ
ます。一方の民進党をはじめ野党には、いつ解散があってもよいように、体制を
整えてほしいと思います。選択肢のない選挙は、民主主義にとって不幸なこと
です。前原代表の民進党、離党で混乱と報じられていますが、党を離れている
のは、今回は予想されていた議員で3人のみ、それをメディアは騒ぎすぎでは
ないでしょうか。選挙互助会のように、人気のある小池知事に近い新党に
逃げる議員は、新党の路線も政策もわかっていないのに、信用できないと思い
ます。第2自民党にならないのか等、もっと状況を、少なくとも見極めるべきだと
思います。いつも言うように、国民が政治に関心を持って、アンテナを張り、
大手メディアが伝えるだけではない、議員や候補者の活動をつかんで、
よりましな政治家を作っていくことしかないと考えています。