昨日21日から、民進党の代表選が始まりました。せっかくの政権交代を、

 

ガバナンスの不足などから3年余りで再び自公政権にとって代わられ、民主党

 

はダメ、と言われてきました。前原誠司さんと枝野幸男さんでの代表選は、

 

ともに当選8回、日本新党から初当選し、政権を担った時も、前原さんは外務

 

大臣、国交大臣などを、枝野さんは官房長官、経産大臣などを歴任し、これ

 

まで、党の中心となってきた二人による、本格的な選挙戦になると思います。

 

安倍政権の「自己責任」の冷たい政治から、前原さんは「All for All」みんなが

 

みんなのために、と支え合う社会を目指すことを掲げ、枝野さんも、支え合う

 

ということは、同様の主張をしています。その財源として、前原さんは、社会

 

保障と税一体改革を与党の政調会長として進めた責任があり、消費税増税は

 

必要という考えで、枝野さんの消費増税は国民の理解を得られないという考え

 

と違いがあります。私は、厚生労働大臣として、社会保障と税一体改革を

 

進めた1人として、現在課題になっている保育士や介護職員などの質を上げる

 

ための財源を安倍政権が先送りしている2%の増税で行うことにしてあるので、

 

これは、前原さんの考えを支持します。枝野さんは、財源を示す必要があり

 

ます。また、原発ゼロについても、前原さんの2030年代にゼロというのが現実

 

的なもので、枝野さんの前倒しは難しいのではないかと思います。安倍政権の

 

一強を止めるためには、代わり得る政党を作らなければなりません。政策が

 

一致する党と選挙協力をすること、政界再編も見通している点でも、前原さんを

 

応援しています。どちらが代表になっても、民進党が置かれている厳しい状況

 

が、すぐに変わるわけではないと思いますが、この二人のうちに一人が、今後

 

の日本の政治に大きな役割を担うことは間違いないと考えています。9月1日

 

の新代表選出まで、骨太の安倍政権への対抗軸を論議してもらいたいですし、

 

みなさんに、もう一度、注目してほしいと願っています。