子どもの貧困について、国連児童基金(ユニセフ)が、先日、先進国中心の

 

経済協力開発機構(OECD)や欧州連合(EU)に加盟する41ヶ国についての

 

報告書を発表しました。子どもの貧困や不平等の状況を順位付けしたもの

 

です。対象にした10分野のうち、日本は「貧困の撲滅」で23位、家庭の所得

 

格差を比べた「不平等の削減」で32位と下位でした。日本は、「飢餓の解消と

 

栄養改善」や「働きがいのある人間らしい仕事」の分野でいずれも1位でした

 

が、相対的な貧困割合や所得格差で課題があることが、改めてわかりました。

 

この10分野は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の17分野の中から、子どもに

 

関連の深い項目を選び、SDGsに関する先進国の子どもの状況をまとめた

 

のは初めて、ということです。総合評価では、ノルウェーやドイツの順位が高く、

 

日本は12位でした。子どもの貧困にも関係しますが、昨日13日、厚生労働省

 

は、低所得のひとり親家庭向けの児童扶養手当について、支給方法を見直す

 

方針を決めた、と報じられています。現在は4ヶ月ごとにまとめて支給して

 

いますが、2ヶ月ごとに、2019年からする、ということです。児童扶養手当を

 

受給しているのは、全国で約140万世帯(2015年度)です。金額は、所得に

 

応じて細かく定められていて、この児童扶養手当が大きな役割を果たしている

 

ひとり親家庭が多くなっています。4ヶ月に1度だと、手当を支給された月に

 

出費がかさむと、翌月以降の家計が苦しくなったり、「やりくりが難しい」として、

 

見直しを求める声が、以前からあったものです。できれば毎月が、給食費や

 

家賃など、月ごとに支払うものが多いので、よいと思いますが、2ヶ月ごとに

 

なったのは、一歩前進だと思います。各地で、貧困家庭の子どもために、

 

学習支援や食事を提供する子ども食堂などが行われています。行政も

 

そうした子どもたちや家庭の身になって、制度を見直していってほしいと

 

思います。

 

最近の軽井沢で見られる花、キキョウ、オミナエシ、コスモス、ツキミソウなど

 

です。