母、小林麻央さんを亡くしたばかりの、市川海老蔵さんの長男、観玄君(4歳)
が、昨日3日開幕した歌舞伎座の「七月大歌舞伎」で、親子での宙乗りを披露
しました。4歳での宙乗りは、歌舞伎史上最年少記録、ということです。乳がん
で、先月22日に亡くなった小林麻央さん。その後も、父の海老蔵さんと稽古に
励んでいる様子が、テレビなどで報道されていました。宙乗りを披露したのは、
夜の部「駄右衛門花御所異聞(だえもんはなのごしょいぶん」で、海老蔵さんが
演じる大悪党の駄右衛門が絡むお家騒動の物語です。観玄君が、その日の朝
になって、「今日、出たくない」と言って駄々をこね、海老蔵さんが参ったとブログ
に書いていました。それでも車の中で、海老蔵さんと真央さんの結婚式の時に
麻央さんのリクエストで歌ってもらった平原綾香さんの「ジュピター」を流し、
ママが見ているというと落ち着いた、と報じられています。舞台では、海老蔵
さんが「白狐(びゃっこ)よ来たれ」と言うと、観玄君が「観玄白狐、御前に」と
せりふを言い、海老蔵さんに抱かれてワイヤーで10メートルの高さまで
宙乗りしました。かわいいという歓声が上がる一方で、真央さんが見たかった
だろうとすすり泣く声も聞こえた、ということです。最初は恐そうだった観玄君、
そのうちに手を振り、大物ぶりを見せていました。その後のブログに、海老蔵
さんは、「恐かったみたい。でも、明日も飛ぶと言っている。たのもしい。」と
書いています。テレビの映像でも、宙乗りしながら、海老蔵さんが観玄君に
何か話している姿がありましたが、「よくやった。ママ、そばにいたね」と
言ったそうです。麻央さんは、この舞台に出演する観玄君の姿を見ることを
ひとつの目標にしていた、ということで、きっと見守っていたと思います。
この舞台は、今月下旬まで続きます。また、麻央さんのブログ「KOKORO」
が、今後も公開を続けることになった、と報じられています。ブログを運営する
サイバーエージェントが3日発表しました。文章や写真を生前と同じ形で残し
コメントも書きこめるそうです。多くの人が、引き続き、生きる勇気をもらえる
でしょうから、よいことだと思います。まだまだ母が恋しい4歳で、亡くなった直後
も稽古を続け、舞台に出演しなければなたない観玄君。舞台以外では、大いに
子どもらしく、わがままも言って、多くの人に見守られて成長していってほしいと
願っています。