今日は、午前中から、母校である成城学園の創立100周年記念式典のため、
帝国ホテルに行っていました。いつもは、1週おきに母のケアで金曜日から東京
なのですが、1日早く来ました。成城学園は、「日本教育界の父」と称された
澤柳政太郎氏が、100年前の1917(大正6)年に、今の新宿区牛込に、
「本当の人間の教育ができるところは小学校である」という思いで、成城小学校
を誕生させ、スタートしました。成城学園には、今も澤柳記念講堂に「所求
第一義」(求るところ第一義)という書が掲げられていて、求めることが一番
大切なもの、と教えられています。その後、当時の砧に移り、町の名前も
成城になりました。現在は、幼稚園、小学校、中高一貫校、大学、大学院と
総合的な学園になっています。私は、小学校から大学まで成城で育ち、個性
尊重の教育のもと、多くの大切な友人に恵まれました。父、加藤一郎が、
東大を退任した後、12年間学園長を務め、その後、私も理事をしていました。
記念式典は、理事長の式辞、来賓として松野文部科学大臣と成蹊学園理事長
の祝辞、澤柳政太郎氏のお孫さん杉田禮子さんの顕彰、同窓会からの記念品
贈呈、校歌斉唱、その前に演じられた舞囃子「高砂」を入れて1時間ほどの、
簡潔なもので、よかったと思います。その後、代議員や先生方など、途中の
時点で1300人と聞きましたので、おそらくそれ以上の多くの人が集まり、
祝賀会が行われました。油井学園長の挨拶、鏡開きには保坂世田谷区長も
来られていました。司会は、卒業生である元日本テレビアナウンサーの
小倉淳さんと、女優の木村佳乃さん。個性尊重や情操教育を大事にしている
成城学園からは、小澤征爾さんなど著名人が、たくさん巣立っています。
今年から、「成城学園第2世紀」ということで、国際化の時代、世界に通用する
教育を、成城のよさをいかしながら、していってほしいと願っています。